やばい、南極の地下に巨大空洞! 予想より早く“大量の氷”が溶けて消失→爆速温暖化滅亡へ!?
■スウェイツ氷河完全消滅で海水面は推定65センチ上昇
今回の調査で明るみになった、これまでの氷床や海洋の動態モデルには当てはまらない新しい測定値が示す複雑なパターンは、寒くてかつ“暖かい”南極環境で水と氷がどのように相互作用するかについて、我々がもっと謙虚に学ぶ必要があることを示唆している。
「私たちはこの南極の海岸線の“後退”のさまざまなメカニズムを発見しています。氷河の下の“空洞”の大きさは、南極の氷塊の融解を理解するのに重要な役割を果たします。より多くの熱と水が氷河と地面の間に入るにつれて氷はより速く溶けます」とNASA・ジェット推進研究所のレーダー科学者ピエトロ・ミリロ氏は解説している。
スウェイツ氷河の氷が溶ける複雑なメカニズムについて、研究者たちは新たな事実を学ぶことになったのだが、一方でその“残酷”な事実は、スウェイツ氷河が融解すれば世界の約4%の海面上昇につながるということだ。さらにもしスウェイツ氷河が完全に消滅すれば、世界の海水面は推定65センチまで上昇することが見込まれているのだ。
だがそれは最悪のシナリオでさえない。スウェイツ氷河は、実際にはさらに内陸に隣接する氷河と氷塊が存在する。もし内奥部の氷塊にまで侵食が及べば、65センチの海面上昇では済まない帰結を迎えることは火を見るよりも明らかである。
「次の世紀の世界的な海面上昇を語ることは、すなわちこのスウェイツ氷河のストーリーを語ることになるのです」と、米・ニューヨーク大学の地球科学者、デビッド・ホランド氏は昨年「Washington Post」紙に語っている。つまりスウェイツ氷河の融解は、南極大陸の氷河の今後の未来を物語っているということである。
着実に進行していると思われる地球温暖化は、ついに南極や北極へその魔の手を伸ばしはじめたということになる。今後3年でさらにどれほどの氷が失われるのか。また上昇した海水面が世界各地にどのような災厄を招くのか。しかも、トカナが報じているように、氷河期の危機も同時に訪れている。いずれにしても地球環境の大変動まで、時間はあまり残されてはいないことは明白だ。
(文=仲田しんじ)
参考:「Science Alert」、「Scientific American」ほか
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