米政府と20年間UFOを調査した科学者、懐疑派から転向! 「2割は説明不可能、宇宙人は…」ハイネック博士の結論とは!?
根っからの天文学者だったハイネク博士に転機が訪れたのはちょうどこの頃。第二次世界大戦中から高速で飛行する奇妙な発光体、通称「フー・ファイター」の存在が報告され始め、1947年には世界的なUFOブームの直接的なきっかけとなった「ケネス・アーノルド事件」が起こった頃だ。
ケネス・アーノルド事件の翌年、1948年に米政府はプロジェクト・ブルーブックの先駆けとなるUFO調査「プロジェクト・サイン」を始動。同プロジェクトが、オハイオ大学の勤務地からも近いオハイオ州の空軍基地に設置されたことで、天文学の専門家であるハイネック博士に白羽の矢が立った。
当初、ハイネック博士はUFO現象に懐疑的な立場だった。UFO現象は、真珠湾攻撃による国民のトラウマ、あるいはソ連の爆撃に対する恐怖が生み出した錯覚に過ぎないと考えていたようだ。ところが、米空軍のUFOレポートを分析するうちに、8割は科学的に説明可能であるものの、2割ほど説明できないケースが混じっていることが分かり、ハイネック博士はUFO現象の研究にのめり込んで行った。
「数年間私は『UFO現象には何もない』と言い続けて来ました。こんなものは全て一時的な流行に過ぎないと思っていたのです。1952年までには忘れ去られているだろうと思っていましたが、UFO現象は米国だけでなく世界中でも報告されるようになり、ついに私は興味を持つようになったのです」(ハイネック博士)
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