【実録】骨壷の中の遺骨は時間経過するとどうなるのか? 先祖6代の墓を開けて衝撃の事実が発覚!
今から入る祖母は、祖父の後妻だった。母がまだ幼かった頃、母と血の繋がった祖母は結核を患った。当時の結核は死の病と恐れられていたため、地方のどこか名も知れない田舎町にひっそりと軟禁され、そのまま亡くなったそうだ。本当の奥さんと後妻が一緒のお墓に入るというのは、私には複雑な心境だった。
死者も恐れない豪胆な性格の母は、軍手をはめた手で、バンバン骨壷を開いていく。
「あら、ない。これもない! あらこれも! まぁー! みんないないじゃない! お墓に手合わせてたのがバカバカしくなるわ! あははは〜!」と、笑いながら、骨壷の中身を私に見せた。
本当に、骨壷の中には何もない。すべてカラになっているのだ。「すごいよねぇ、人間って、本当に土に還るんだもんねぇ」と、カラになっている骨壷を親戚一同で確認し、残された骨『壷』だけをお寺にお返しした。
「もう水かけても石が剥がれるぐらいボロいから、この機会にお墓、新しくしよう」と、先祖の扱いは雑だが、人並みの情けは持つ母がスポンサー宣言をし、親戚一同と合意の上、墓が新築された。いまその中には祖母がひとりで入っている。
祖父の命日がうるう年の2月29日だったため、誰も何回忌とかを気にしていなかった。しかし、来年2020年はうるう年の2月29日の命日がやってくる。
誰も気にしていない間に土に還った祖父のためにも、私はひとりでも来年、新しくなったお墓に水をかけてあげようと思う。
少し前に「私のお墓の前で泣かないでください そこに私はいません」という歌があったが、あの歌詞は私の場合は、その言葉のとおりとなっていたのだ。
(佐々木みいな)
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