【実録】骨壷の中の遺骨は時間経過するとどうなるのか? 先祖6代の墓を開けて衝撃の事実が発覚!

 母方のお墓は本当にボロかった。お盆などで親戚が集まり、お墓参りに行った時、「ほら、おじいちゃん、喉カラカラだからお水かけてあげなさい」と母から言われ、杓子でお水をかけているとバラバラと墓石が剥がれ落ちて行くボロさだ。

 私と血の繋がりはない祖母が逝去した際、お墓を管理してくれているお寺から、とうとう「お墓が満員なので、空けてください」と言われ、「ねぇ、お墓開けるけど一緒に行ってみる? お墓の中、どうなってんのか見たいでしょう」と母から誘いを受けた。そんな世紀の瞬間に立ち会えることはなかなかないチャンスだ。私は「もちろん行く」と答えた。

 祖母が入るスペースがない、というのはどのぐらいの人数が入っているのだろうか、確かにスペース的にはかなり狭かったな、とお寺に向かっている間、ひとりそんなことを考えていた。

 私が覚えているのは祖父だけだったが、墓の後ろにある木札、『卒塔婆』の数は誰も気にしていなかった。墓のボロさに加えて、よその家のお墓よりも遥かに本数が多く立っていたことも、余計におどろおどろしく感じていたのかもしれない。

「では開けますね」とお寺のお坊さんが号令を出し、親戚一同が注目する中、お坊さんが手際よく墓石をズラしてくれた。

 この墓石をズラす行為は過去に見たことがあった。祖父の骨壷を入れる際の光景と同じだ。

「うわー! すっごい混んでますね!(笑)」と、母が第一声を上げた。

 ズラした墓石の下をのぞくと、下に三壷、上に三壺と、まるでテトリスのように隙間なくビシッ! と骨壷が詰められていた。となると、この墓の定員は6名。

 私は祖父しか知らないが、たぶん私と血の繋がりがある祖母も入っているのであろう。そうすると、単純に先祖代々の方々の骨壷が計6つ。

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