北方領土返還要求は“慰安婦問題でウダウダ言う韓国”と同じ醜態! 日本に返還を要求する権利は1%もないと知れ!(東大教授寄稿)
だとしても条約破りは条約破りだ、承服しかねる! とお怒りのあなた。では考えてみてください。あのタイミングでソ連が参戦しなかったらどうなっていたかを。一億玉砕の集団催眠にかかっていた日本は、降伏する口実を見いだせないまま、漫然と戦争を続けていたでしょう。11月1日、米軍のダウンフォール作戦開始。日本側の呼称では決号作戦。いわゆる本土決戦。南九州と関東平野で、沖縄戦の拡大バージョンが繰り広げられるんです。米軍より日本軍の手によってはるかに多くの一般市民が惨殺されていたでしょうよ。戦後長いこと日本人同士の恨みつらみがくすぶったことでしょうねえ。
え? 原爆投下? ソ連抜きでも8月に降伏できたはずだって? なに甘いこと言ってんですか。広島が壊滅したとき、政府も軍も、ポツダム宣言受諾しようなんて誰も言ってません。兵士を連日しごいて殴り続け、大勢の未成年にカミカゼ特攻を強制した大日本帝国ですよ? 人命を蔑視し、死を礼賛した国ですよ? 原爆を何発落とされようが一般市民が死ぬだけで、飛行機や大砲の数量に直接響かないから支障はない。本土決戦でなんとかなると本気で思ってたんです。勝てないまでも、アメリカ兵を大量に殺せば、〈人命尊重という民主主義国の弱点〉が露呈して、条件付き講和を申し出てくるに違いない、と。
その目論見を打ち砕いたのがソ連参戦でした。本土決戦計画が水泡に。なにしろ自国民の命を軽んじる度合たるや大日本帝国に匹敵するソ連が相手。これまでの対米英戦とはわけが違う。何千万人レベルの絶滅戦、しまいに共産化……。「こらあかんわ……」皇室を守るには戦争やめるしか手がなくなったんです。
幸いにも、「原爆のせいで降伏します!」という言い訳が可能でした。軍人が負けたわけではない、科学者が負けたんだと。陸軍にメンツを保たせ、無事、無条件降伏へ軟着陸。ドイツのようなみじめな亡国は免れました! 外務省も陸海軍首脳もこぞって原爆投下とソ連参戦を「天祐だ!」と喜んだのは、そういう事情があったからです……。原爆とソ連参戦は、全日本人を集団自殺の義務から解放したのですよ。
日本は降伏の6年後にサンフランシスコ平和条約に署名し、正式に「千島列島」を放棄しました。北千島も南千島も全部です※。その5年後にはソ連の承認によって日本は国際連合に加入。国連憲章107条は、大戦末期のソ連の対日軍事行動を肯定しています。もちろん日本は国連憲章を国会で承認しましたよ。
※千島列島の国際的な名称である「クリル諸島(Kurile Islands)」は、四島ともすべて含む。
・サンフランシスコ平和条約 第二章 領域 第二条 (C)
「日本国は、千島列島並びに日本国が千九百五年九月五日のポーツマス条約の結果として主権を獲得した樺太の一部及びこれに近接する諸島に対するすべての権利、権原及び請求権を放棄する。」
・(英文) Treaty of Peace with Japan CHAPTER II TERRITORY Article 2 (c)
“Japan renounces all right, title and claim to the Kurile Islands, and to that portion of Sakhalin and the islands adjacent to it over which Japan acquired sovereignty as a consequence of the Treaty of Portsmouth of 5 September 1905.”
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2024.10.02 20:00心霊北方領土返還要求は“慰安婦問題でウダウダ言う韓国”と同じ醜態! 日本に返還を要求する権利は1%もないと知れ!(東大教授寄稿)のページです。ロシア、慰安婦、第二次世界大戦、北方領土、超スカトロジスト時評、千島列島、クリル諸島、徴用工、サンフランシスコ平和条約などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで