北方領土返還要求は“慰安婦問題でウダウダ言う韓国”と同じ醜態! 日本に返還を要求する権利は1%もないと知れ!(東大教授寄稿)
そういう次第です。いいですか、日本は、国後島、択捉島について文書でハッキリ「わが領土ではありません」と明言することで国際社会に復帰できたんです。「小千島列島」こと色丹と歯舞にしたって、もし返してもらえたら100%ロシアの「好意」によるものです。日本の権利は1%もありません。それを今さら、当然の権利であるかのようにウダウダうじうじ言いますか? 慰安婦や徴用工を盾にいつまでも金をせびる韓国と同じレベルに堕ちたいんですか?
日本政府はさすがに、四島返還が暴論だなんて百も承知です。にもかかわらず政府がずっと、マスコミほどじゃないにせよ、「四島返還」にこだわってきた理由は何でしょう? 誤りとわかっていながら、なんであんなみっともない要求を掲げてきたのか?
理由は単純。アメリカに焚き付けられたからです。アメリカは大戦中、千島をエサにソ連をそそのかしておきながら、戦後10年、日ソ共同宣言の流れになると態度を変えました。なにしろ米ソ冷戦の真っ最中。日ソが仲良くなってはアメリカ的に困る。そこで日本を脅したんですよ、「四島を返してもらえや。さもないと沖縄は返さんからな」って。
それでやむなく四島返還をソ連に要求し始める日本でしたが――、冷戦も終わって、今やアメリカにとって千島なんてどうでもよくなった。でも、いったん突っ張った日本政府としては、元島民の手前、ズルズル四島要求っぽい演技をやめられずにいるという……。
無知で素朴な世論に気を遣って政府が正しい外交を貫けない――そこも韓国と同じですね。ほんとなさけない、主体性のない話ですよ。大日本帝国が独善的だった反動で、自分じゃ何も判断できない国に成り下がってしまったか?
総力戦に負けたんだから、潔く諦めてください。国が亡びるどころか領土も減らない、そんなチンケな戦争だったと言いたいんですか? ならばどうして、何千人もの特攻隊員が童貞のまま南海に散っていかねばならなかったのか? 島の三つ四つ削られて文句言ってるやつは、あの戦争を軽く考えすぎている。犠牲になった老若男女への侮辱です。
元島民の気持ちになってみろ? だったら、いま居住しているロシア人たちにはどうしろと? そもそも旧島民なんて言い始めたら、南樺太、北千島、サイパン島……、きりがないですよ。日本国内の硫黄島にすら誰も帰島できてないじゃないですか。
ドイツを見てください、どんだけ領土削られたと思ってるんです? 死者数だって日本はドイツの半分以下。あそこでソ連が乱入してくれたおかげでね。緊急救命手術で歯が数本折れたからって医師を訴えるDQN患者みたいな真似はやめましょうよ!
来年からはまた、「不法占拠!」「返せ! 北方領土」が復活するんですかねえ……。恥ずかしいなあ。ああやって叫ぶ人たちって、韓国から際限なく押し寄せる賠償要求も「正当だ!」と認めるつもりでしょうか。私はどっちも反対ですけどね。
サンフランシスコ平和条約、日韓請求権協定、その他すべて、国家にはきちんと約束を守ってもらいましょう!
(三浦俊彦)
◆三浦俊彦(みうら・としひこ)
1959年生まれ。東京大学総合文化研究科博士課程単位取得退学。現在、東京大学文学部教授。専門は、美学・分析哲学。和洋女子大学名誉教授。著書に『エンドレスエイトの驚愕: ハルヒ@人間原理を考える』(春秋社、2018年)、『改訂版 可能世界の哲学――「存在」と「自己」を考える』(二見文庫、2017年)など。
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2024.10.02 20:00心霊北方領土返還要求は“慰安婦問題でウダウダ言う韓国”と同じ醜態! 日本に返還を要求する権利は1%もないと知れ!(東大教授寄稿)のページです。ロシア、慰安婦、第二次世界大戦、北方領土、超スカトロジスト時評、千島列島、クリル諸島、徴用工、サンフランシスコ平和条約などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで