油田を発見して「経済崩壊」した国・モーリタニアのやばい謎を亜留間次郎が解説! 現在は中国政府が介入し…!?
【薬理凶室の怪人で医師免許持ちの超天才・亜留間次郎の世界征服のための科学】
皆さんはモーリタニアという国をご存知でしょうか? アフリカ北西にある国で日本が極東なのに対して極西に位置する国です。
フランスの小説家モーリス・ルブランの小説で、1912年ごろにアルセーヌ・ルパンがモーリタニア帝国皇帝アルセーヌ一世に即位して誕生した国という設定を読んだ方もいるでしょう。あれはフィクションですが、モーリタニアはフランスの植民地から1960年に独立して出来た貧困国で、ちゃんと実在する国です。
■油田発見
そんな貧困国で、2001年に沖合い80キロ、地下2,600mに推定埋蔵量1億2千万バレルの海底油田が発見されたとき、政府と国民は狂喜乱舞しました。
1バレル60ドルで売れるとしても72億ドル(日本円で約8千億円)の資産となります。石油会社が政府に提示した推定純利益は47億ドル(日本円で約5千338億円)でした。モーリタニアの2004年のGDPが18億3千万ドルだったことから考えて、とてつもない大金が発見されたのです。
日本人の感覚で言えば「一千兆円欲しい」って言ったら本当に地面から湧いて出た状態です。
これで貧困から抜け出せると、誰もが夢を見ました。
石油利権を一部の人間が独占したりしないように法整備を行い「国営石油会社モーリタニア炭化水素公社」という外国の第三者からも監査を受ける公正で中立な特別機関を設置して、国民全員に平等に利益が配分されるように努力しました。
油田開発は順調に進み、2006年2月から日産6万5千バレルの生産が始まりました。その間に、なんかクーデターとか起きたりしていますが、あっちの感覚では大統領が弾劾された程度の事態なのであまり気にされていません。
油田からの収入によりGDPは21億8千万ドルへ急上昇、2006年は30億4千万ドルへと激増し、総人口300万人あまりの小国の国内経済は石油バブルに湧き上がりました。その後、GDPは急成長を続け、国の富はあっというまに激増しました。
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