殺人を犯した“いい人”たちの闇 ― 友だちになれそうな死刑囚を犯罪ジャーナリスト片岡健が語る!

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 凶悪犯罪ジャーナリスト・片岡健が語る!

 凶悪犯罪者ジャーナリスト歴12年である片岡健氏は、このほど、世間を震撼させた殺人鬼の素顔に迫る『平成監獄面会記 重大殺人犯7人と1人のリアル』(笠倉出版社)を上梓した。

画像は「Amazon」より引用

 同書では片岡氏がこれまで実際に会った死刑囚をはじめとする重大殺人犯たちのなかで、個性が際立っていた「7人と1人」を克明に描いている。

 TOCANAでは、片岡健氏に出版を記念して連続インタビューを敢行。第2回は、死刑囚が犯罪を犯した背景に迫る。

片岡健氏

■愛犬の仇討ち殺人・障害者殺傷事件が日本社会の闇をあぶり出す

——本書に登場する小泉毅は愛犬の敵討ちで事件を起こしました。植松聖は障害者を社会悪とみなしていた思想から事件を起こしましたとされています。彼らが起こした事件は決して許されるものではありませんし、考え方が極端で賛同できませんが、それでも部分的には耳を傾けるべき所はあります。

 私は動物が好きなので動物をひどい目に遭わせる行為は許せないと思いますし、障害者だったら何でも許されて健常者が我慢して支えるべきなどと主張するのも違うと思います。ただ、そういった疑問などを心に思っている人はいても、実際に人を傷つけるような凶悪な行動には出ないと思うんです。

片岡 僕は、あまりそういうことは考えなかったですね。ただ、介護殺人をする人はいますよね。

——入院している寝たきり老人の患者を看護師が大量に殺害した事件がありましたよね。

片岡 大口病院の事件ですね。僕はあの看護師が本当に殺っているのか疑問を感じているのですが、クロだった場合、あれは他人が殺害しています。けれど、介護殺人は身内による殺害が多いですよね。老老介護による介護疲れと生活苦から耐えきれなくて奥さんや旦那さんを殺すとか。あと子供が親を殺すとか。なので、そういう介護で大変な思いをしている人たちの中には植松のことを悪いとは言い切れない方もいるんじゃないでしょうか。

 

■大麻を吸うと殺人鬼に?

——介護するほうは体力的にも精神的にも本当に大変ですからね。ただ、植松の場合、思想的な問題だけではないような気もしますが。片岡さんは植松の犯行に大麻が影響しているのではないかと書かれていましたよね。大麻を吸うと殺人者になるリスクは高まるのでしょうか?

片岡 覚せい剤は殺人者になることはありますけれどね。でも、植松は大麻の影響もあるのかなと。

——植松は覚醒剤をやっていたのでしょうか?

片岡 覚醒剤はやってない。合法ドラッグをやっていました。

——合法ドラッグはどのような成分が入っているかわからない薬物なので、大麻よりも危険じゃないかと思うんですが。

片岡 合法ドラッグに関してはわからないのですが。ただ、大麻をやると考えが深まると言っていましたから。考えを深めた結果がああいった事件だったのかなと。

 ただ、大半のマスコミは触れませんが、植松の犯行動機は、彼曰く、「意思の疎通のとれない障害者たちに費やされる物資や食糧は、世界の不幸な人達に回すべきだ」と。もちろん、僕は彼に賛同しているわけではありませんが、本人は自分のやったことは正しいと本気で信じているんです。

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