ジョン・レノンは頭蓋骨に穴を開ける予定だった!? 宮川大輔も推薦する過激な身体改造の旅本『クレイジーカルチャー紀行』の内容とは!? 出版記念インタビュー[前編]
——あらためて「モドゥコン」とはどういうところだったんでしょうか?
ケロッピー カナダを拠点とする身体改造ホームページ「BME」を運営していたシャノン・ララットが企画し、1999年から2001年まで開催されていた身体改造の世界大会、それが「モドゥコン」です。シャノンはもともとコンピューターに強い人だったからいち早くインターネットを始め、1994年には自分のホームページを作ったんです。それが「BME」になって、それまでのタトゥーやピアスを超えるトンデモない身体の改造が登場してくるんです。
——スプリットタン(蛇舌)やインプラント(埋め込み)などですね。
ケロッピー そうそう。インターネットの登場でそれまでのメディアでは取り上げられることがなかったトンデモない改造者たちがどんどん出現してきて、彼らが一堂に会する大会をやろうとした。たとえば、男性器から火を噴く人とかね。
——男性器の火炎放射の写真を初めて見たときは衝撃的でした(笑)。ケロッピーさんは実際に「モドゥコン」に参加され、そうした人たちとお会いしてきたわけですよね。指や手足を切断するアンピュテーションの実践者たちの交流の様子なんて鳥肌なしには読めません。
ケロッピー 今の視点でも全く色褪せない。本に書かれていることは僕自身は直に体験したわけだけど、会場には本当に腕を切り落としてしまった人がいて、握手しようと思ったら手がなくてできなかったことを覚えてます。切断部を触らせてもらったり、間違いなく世界一のカルチャーの現場でしたね。
——世界一といえば、身体改造四天王の一人であるロルフさん来日のレポートも収録されてますね。一見するととんでもなくヤバい人なんだけど、なぜだかものすごくチャーミングという(笑)
ケロッピー ロルフさんは実はものすごい頭が良くて、今も某大企業のサラリーマンをしているんです。それでいながらギネスにも載るような世界一の改造者。生きることをすごく楽しんでるんですよね。実際、僕は何度も会っているけど、一緒にいるとすごく楽しい。あの人自身が自由だから、ストレスがないんです。
実はこれは「モドゥコン」で出会った人たちとも共通しています。自分の好きなことをやった人たちは幸福なんですよ。彼らは身体改造を通して、人間が本当の意味で自由に生きるとはどういうことなのかを教えてくれていると思います。皆さんには過激な身体改造を通じて、人間の自由な生き方のひとつとして、こういう選択もあるということを是非とも感じてもらいたいですね。
(後編に続く)
【ケロッピー前田『クレイジーカルチャー紀行』出版記念イベント】
【出版記念イベント】
東京・3月7日(木)19:30~21:00 @文禄堂高円寺店 (http://bunrokudo.jp/)
ケロッピー前田『クレイジーカルチャー紀行』刊行記念トークライブ
「身体改造ジャーナリスト=ケロッピー前田が誕生したとき」
[出演]ケロッピー前田、末井昭、角由紀子
[予約]Peatix(https://peatix.com/event/602884) or 電話(03-5373-3371)or 店頭受付
大阪・3月11日(月)19:30~ @ロフトプラスワンWEST
「『クレイジーカルチャー紀行』出版記念! ケロッピー前田とゆく驚異の身体改造の旅!!」
[出演]ケロッピー前田、福田光睦、他
詳しくはロフトプラスワンWESTウェブサイト(https://www.loft-prj.co.jp/schedule/west/date/2019/03/11)から!
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