タイ「地獄寺」を26歳女子大生「地獄ちゃん」が衝撃案内! 青春の全てを地獄寺研究に捧げた”グロテスク・エリート女子”がヤバイ!

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 では、なにが彼女をそこまでの本格的な地獄巡りへと突き落とした(向かわせた)のだろうか?

「初めは単純に“おもしろいな”と思って行ってたんですけれど、現地に行くにつれて、地獄寺に対し、タイ人には日本でいうところの《珍スポット》という感覚がないことに気づいたんです。その文化の違いがおもしろいなと、それも論文を書く動機になっています。日本人からしたら《ヤバイ場所》なのに、タイ人にとっては《日常の中にある》という感覚がおもしろいなと。タイ人の方にこの研究について訊いても、“なんでそんなことするの?”って言われることの方が多いですね。年上の方になると“『地獄』を扱うこと自体縁起が悪いから止めたほうがいい!”って言われます。タイではそういったものが凄く信仰されているか、全く興味がないかどっちかですね」

 地獄寺に興味を持ち、その歴史を踏まえて文化としてアーカイブをするような人間が、当のタイ本土にもいなかったのである。

 そこに使命感を見出した椋橋氏は、誰も手を付けていない調査に踏み出した。

――どのようなペースでの調査だったのでしょうか?

「1年目は2カ月弱くらいの滞在で46カ所くらい。次の年が滞在期間が短かったので37カ所ですね」

――1年目と2年目でどんな苦労がありましたか?

「1年目と2年目でだいぶ変わりましたけれど、最初に行った時は宿がわからなかったので全部日本で予約していたんです。でも、それだと移動距離もわかっていなかったので、目当てのお寺に辿り着いたら帰る手段がなくなることがあったんです。それで宿までまったく帰ってこれないって状況になって、その場で宿を探すという。山小屋みたいなところに1人で泊まって停電もするし、とにかく大変でした。取材自体は写真撮って住職にインタビューしたら終わりなんですが、寺院によっては7時間かかる時もあれば1時間の時もあります。だから最初の頃は、取材中に“帰れなくなったらどうしよう?”と常に感じていましたね。2年目くらいからは現地で取材の進み具合によって宿をとることにしました。リュック背負って“今日はここまでしか無理だな”と感じたらそこで宿を探すという」

――地獄寺取材の費用は、どれくらいかかりましたか?

「お金は、持っていくのが10万円ちょっとで、そこに旅費を入れて全部で15万円くらいですね。特に買い物をしなければ、手持ちは10万円でも余ると思います。宿代も1日1,000円くらいですから。だから、交通費が一番かかる部分ですね。融通が利かないところに行くには、トゥクトゥクとかを使うので」

――取材の時に言葉は苦労しましたか?

「タイでは首都から離れると、英語は通じない場合がほとんどなので、基本的にはタイ語を使います。でも、田舎だと方言もあって聞き取るのがかなり難しいので、文字で書いてもらって、その後戻ってから翻訳しています」

――ちなみに、地獄寺ってグーグルマップで出てきますか?

「全部出てきますよ。でも《地獄寺》では出てこないので、ちゃんとお寺の名前を入れないと駄目ですね。タイでは《地獄寺》という言葉はないんですよ。《地獄寺》で通じれば道を聞く時とかに楽なんですけどね。《地獄寺》はあくまでも、“普通のお寺の中にある1スペース”といった感じなんです」

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コメント

2:匿名 2019年4月17日 21:04 | 返信

タイの地獄寺を数か所まわったことありますが、
深く考えずに見て回っただけなので、
このシリーズ楽しみにしています。
 
椋橋彩香さんの「現代タイにおける餓鬼の図像」というのがPDFでネットにアップされていました。
タイ仏教の観光に、大いに役立ちそうです。
ありがとうございます。

1:匿名 2019年4月17日 20:20 | 返信

地獄に堕ちろ!ベネット!

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