医者いじめの「上小阿仁村」でまた事件! 村唯一の医師が懲戒処分…次々と医師が辞める村の謎とは!?
■医師いじめの存在を赴任医師が暴露「村民から中傷された」
●松沢俊郎医師
上小阿仁村に医師いじめがあるのではないかと噂されるようになったのは、2008年9月の上小阿仁村広報誌「広報かみこあに」に掲載された松沢俊郎医師の発言に端を発する。
「この村の執行部の人々の、医者に対する見方、接し方、処遇の仕方の中に医者の頑張る意欲を無くさせるものがあった」
「この私はすでに辞表を出し受理されています。『次の医者』を見つけることは相当に困難でしょうし、かりに見つかってもその人も同じような挫折をすることになりかねないものがあります」
「村の人も『患者は客だ』などとマスコミの言う風潮に乗っていてはいけません。そういう道の果ては無医村なのです」
●有沢幸子医師
医師いじめの具体的な内容は「読売新聞」(2010年3月11日付)が報じた。それによると、2010年3月に辞意を表明した有沢幸子医師(当時65)は、休みは20日に1回という激務の中、必死に職務を全うしてきたが、村民からの“言われなき中傷”により心に傷を負ったことが辞意の理由だったという。以下のような中傷があったそうだ。
・診療所向かいの自宅に「急患にすぐに対応できるように」と自費で照明を設置したが、「税金の無駄使いをしている」と言い掛かりを付けた村民がいた。
・昼食を食べに行く時間がなく、診療所内でパンを買ったところ、「患者を待たせといて買い物か」と冷たい言葉を浴びせられ、自宅にも嫌がらせのビラがまかれた。
・土日や祝日も村内を駆け回り、お盆期間も診療を続けたが、盆明けの8月17日を休診にすると「平日なのに休むとは一体何を考えているんだ」と批難された。
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