平成のお笑いブームとは何だったのか? 「ブーム終焉はバブル崩壊と同じだった…」当時者とお笑い研究家が振り返る!

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ラリー キックさんってデビューしたのは何年ですか?

キック 2005年です。

ラリー じゃあ、平成の後半を芸人として生きてこられたわけですね。2007年から2009年くらいがお笑いブームの時期で、キックさんも『エンタの神様』によく出られていましたよね。あのブームっていうのはいま振り返るとどういう感じでしたか?

キック 今思えばおかしいというか、時代がたまたまめぐってきたからそこに出られていたんだな、って思いますね。時代が来てないとか、運が来てないときに何をやってもあそこまでガツンと行くことはないわけですから。

ラリー 『エンタの神様』には何回くらい出ていたんですか?

キック 61回ですね。2007年から2008年ぐらいに出ていました

ラリー 毎週のように出ていたんですね。それはすごい。

キック あの頃はお笑いブームでしたよね。いま思えば、どこの会場もパンパンだったし。その中で『エンタの神様』のスタッフさんがライブをチェックし00来ていて、カメラを回していた。

 そのあといろいろやっていて、サイキック芸人みたいになって、時代がたまたまちょっとオカルトブームになってきているから、それで呼ばれることもあるっていう不思議な状態です。ここで全部を注いでオカルトの人になっちゃうと、オカルトブームが去ったらまた呼ばれなくなるんですよ。

 たけしさんはそういうのを全部やっているじゃないですか。年末にはオカルト番組もあるし、健康番組もやっているし。広く網をかけているから、どれか1つの人になっていないんですよね。

ラリー ブームの終焉みたいなのを感じたことはありましたか?

キック なんか、唐突じゃないんですよね。バブル崩壊と同じで、じわじわ進んでいって、ある日気付いたら事務所ライブのお客さんが半分以下になっていた。あ、これか、みたいな。そこでもう戻らないんだなっていうことにやっと気付くっていう感じでした。

 ブームのときって周りの芸人たちもみんな威勢がいいんですよ。でも、いつのまにか楽屋でも声のトーンとかがちょっと落ち着いたりしていて。「あれ? 元気なくなったな」みたいな。出ていたオーラが消えていくんですよ。

 あと、ブームが陰ってくると、礼儀正しい人が増えてくるっていうのもありますね。落ちてくるとみんな偉そうなことを言えなくなるから、ちょっと謙虚になるんですよ。僕もそうだったと思うんですけど、ブームのときはみんな天狗だから、楽屋がちょっとギスギスしているんですよね。

ラリー 一人一人が天狗になっているとなかなか大変そうですね。

キック 自分でも気付かないうちにそうなっているんです。だから、他の芸人を見ていて「なんか感じ悪いな」とか「こいつ、調子乗ってんな」っていうのをすごい感じるときって、業界としては元気が良くて、活性化しているんですよね。みんなが丁寧に挨拶するようになってくると「あれ?」って。

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