1964年の東京オリンピック、実態は言い伝えと全然違った! 12人の脇役選手に取材した本がやばい!

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『アフター1964 東京オリンピック』(サイゾー)

 2020年の東京五輪開催まであと1年に迫った今、注目の一冊がある。1月7日に発売された作家のカルロス矢吹氏の著書『アフター1964 東京オリンピック』(サイゾー)である。

 この本では、1964年の東京五輪に出場した元オリンピアンに直接取材を敢行。膨大な資料と取材に基づいて、知られざる東京オリンピックの裏面史に迫っている。著者であるカルロス矢吹氏に話を聞いてみた。

 

――この本では12人の方にインタビューされていますが、選手以外で唯一取材対象になっているのが映画監督の山本晋也さんです。山本さんを取材しようと思ったのはなぜですか?

カルロス:東京オリンピックに関する資料をいろいろ見ていたんですけど、正直に言って、資料的な価値は高いのかもしれないけど、あまり面白くないものが多かったんですよね。「とにかく東京オリンピックはすごかったんだ!」みたいな、おじいちゃんの思い出を延々聞かされているようなものがすごい多かったんで。いまいち芯を食ってないというか、僕としてはモヤモヤするものが多かったんです。

カルロス矢吹

 1985年生まれの僕からすると、単純に何を言っているのかよく分からないものが多かったんですよ。「あんなにオリンピックらしいオリンピックはなかった」って書いてある本があったりするんですけど「何言ってるんだろう?」と思って。ちゃんと取材はされているみたいなんですけど、たぶん本人もよく分からないまま書いているんだと思うんですよね。どうまとめていいか分からないから、とりあえずきれいにまとめておこう、っていう。その「オリンピックらしい」っていうのはどういうことなのか知りたくてこっちは資料を読んでいるんですけど、結局それには一切言及しないまま終わっていて、モヤモヤしたまま本を閉じることが多かったんです。

 でも、市川崑監督の映画『東京オリンピック』は単純に面白かったんです。面白かったし、これ以上に的確に東京オリンピックのことを残しているものはないと思ったので、これを取り上げることにしたんです。

 関係者はほとんど亡くなられているんですけど、唯一、山本晋也監督に取材OKを頂きまして。山本監督は「大学生のときに末端のスタッフとして入っただけで、大したことはやっていない」っておっしゃっているんですけど、山本監督が撮ったカットは本編でも使われているんです。自分で謙遜するよりはすごくちゃんとかかわっていらっしゃったので、助かりましたね。

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