日本の大麻問題のヤバさ・稚拙さ・陰謀を“内側”から全暴露! 製薬会社、政治、法律…絶対に報じられない真実のオンパレード<高樹沙耶×石丸元章連載>
3月5日、大阪・ロフトプラスワンWESTで読者と直接対話するイベントが決行された。今回は読者との対話篇。大阪ロフトWESTへ、大麻絶対狂信者的大反対のネトウヨとか押しかけてきたらどうしよ~! と、心配していたのだが、うわわわわわ! ほ。そういうこともなかったような。高樹沙耶と石丸元章、そしてゲストの久保憲司さんと孫GONGさんと会場にやってきた人たち=厚労省関係者、製薬会社社員……など皆さんとの注目の対話ですよ――。
●大麻解禁者が法律を破ってしまうのは、よくないのではないか——中島らもファンの疑問
石丸 ここからは、会場に来ているたくさんのみなさんと対話の時間にしたいと思います。
高樹 私たちの他、ゲストの久保さんと孫GONGさんと、一緒に大麻について対話しましょう。話したい方は手を挙げてみてください。
聴衆① 大麻はドラッグではないということはわかります。大麻解禁は正しい方向だと思いますが、悪法も法です。大麻解禁論者が大麻を所持して逮捕されると、彼らの主張に説得力が欠けてしまうと思うんです。
石丸 うんうん。
聴衆① 私は中島らもさんを尊敬しているんですが、彼はこう言っていた。「私は大麻は大好きです。でも、日本では違法ですから、オランダで吸います」と。しかし、結局、らもさんは大麻取締法違反で逮捕されてしまった。らもさんが書いているものを読むと、マリファナは問題ないということがわかってくるんですが、らもさんですら、そうなっちゃう。結局、らもさんの言っていることに説得力が感じられなくなってしまいました。
石丸 なるほどー。らもさんが逮捕されたのは、たしか2003年、だから16年前で、その頃の日本では、大麻を巡る自由へのことなどはあまり語られてなかった。裁判でらもさんは「緑内障にかかっていて、医療用として大麻を使っていた」と主張したんだけど、当時自分もなんですが、緑内障?なにそれ……と、よくわからなくて、今から考えると大麻には眼圧を低下させる効果があるから、気の毒というか。
高樹 1970年代だったかな? 具体的な時期は忘れてしまいましたが、アメリカで連邦法により大麻を医療で使うことを許され、政府からマリファナの配給を受けた一番最初の人は処方薬が効かず、失明寸前までいった緑内障の患者だったんですよ。だから当時、緑内障を患っていて、作家なのに病気のせいで字が書けなくなったらもさんが大麻を使用していたのはやむを得ない理由もあるんです。今、裁判をすれば別の結果になっていた可能性も十分あり得る。
久保 ただ、家宅捜査で冷蔵庫からマジックマッシュルームも見つかったけれど。
石丸 そそそそ!
聴衆① らもさんのファンとしては全然、いいんですけれど、世間的には……。日本では吸わないと言っていたのに、吸っちゃったというのは、どうなのかなあという。法的に禁じられている所持をしている人間が、大麻解放論を唱えても、世間への説得力が弱くなってしまうと私は思うんです。
石丸 残念ですよね、よくわかります。
久保 今日、ボクも高樹さんに同じようなことを言おうと思っていたんです。「なんで国内で吸っていたんですか?」と。だけど、実際にお目にかかって、この人はウィリー・ネルソンやミック・ジャガーと同じだと感じた。ウィリー・ネルソンは大物カントリー・シンガーですが、何回もマリファナで捕まっているんだけれど、全然、懲りない。最近では合法大麻産業を手がけているくらいですからね。
石丸 高樹さんは何回も捕まっていません。
高樹 ははは。でも大麻を吸っての罰則って実は無いんですよ、所持や栽培が罪なだけで。持ち主が別にいて、ただ一緒に吸っただけなら殆ど全て不起訴になっています。
私の場合もそのケースで『私のモノでは無い』って何度も主張したんですが、家の住所が私のだからってウルトラCの解釈で起訴されてしまいました。『マトリがメンツをかけてTV中継までした事件を無罪にできるかっ!』ってのが彼等の本音だったと思います。
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2024.10.02 20:00心霊日本の大麻問題のヤバさ・稚拙さ・陰謀を“内側”から全暴露! 製薬会社、政治、法律…絶対に報じられない真実のオンパレード<高樹沙耶×石丸元章連載>のページです。高樹沙耶、イベントレポート、大麻、石丸元章、マリファナ、久保憲司、孫GONGなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで