だから日本の「大麻議論」は未熟すぎる! 米国の“マリファナ行政”から徹底考察せよ!!(高樹沙耶×石丸元章×野々村文宏)

 沖縄の楽園、石垣島に暮らす医療用大麻推進派女優・高樹沙耶と東京のゴンゾライター石丸元章が、ネットを結んで大麻をめぐる対話に挑戦している本連載。今回は「高樹沙耶 大麻をめぐる対話10番勝負」第2弾として、娯楽用大麻の解禁を数か月後に控えたニューヨークから、「この瞬間を伝える!」と題したアグレッシブな対話に挑戦する。

 NYをリポートしてくれるのは、滞在中の和光大学准教授・野々村文宏先生。そして石垣島の高樹沙耶×東京の石丸元章を結んで、現在のニューヨークの様子を伝える。おーしいってみよう。むぎゅ~! <前編はこちら>

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● アメリカの大麻の是非は選挙対策で決まる

石丸 娯楽用大麻解禁を間近に控えたニューヨークから、野々村さんが最新の状況を伝えてくれてますね。

高樹 全米の流れの中で言うと、ニューヨークの解禁は割と遅れてる。今さらという感じですよね。

野々村 そう。そこで、ニューヨーク知事クオモは“売り”を考えた。それが、「大麻の解禁と使用と経済効果について、全米でいちばん包括的に考えているのがニューヨーク州だ」ということなんです。

石丸 なるほど、ニューヨーク州ならではのセールスポイントがあるんですね。すでにたくさんの州が大麻を解禁しているけれど、ニューヨーク州は、そこらの州とはちょっと違うぞ! という。包括的に考えて、観光にもビジネスにも治安にも税金的にも医療にも、バランスの良い大麻行政を行うぞ――という。政治家らしいアピールですね。

野々村 クオモ知事としては、ニューヨーク州が、他の州の後からの追随者になるのはカッコ悪いと考えたんですよね。

高樹 現実、そうなんですけれどね(笑)。今乗らなければダメでしょって、慌ててバスに乗ったという感じがします。

野々村 まあ(笑)。大麻を解禁した州には観光収入が入ってくるわけですが、クオモはさらに「俺はその先まで包括的に考えて、制度を設計しているよ」と。(とはいえ、それも、先行する隣国カナダのトルドー首相が大麻解禁にあたって強調した指針なのですが)。それは、やっぱり選挙対策ですよね。

石丸 選挙か、やはり。

野々村 それはそうだよ。大麻解禁に賛成/反対、どちらに票が入るかというと……。

高樹 アメリカ国内ではもはや、賛成のほうが票が入りますよね。民主党の次期大統領候補は大麻解禁派です。2020年米大統領選、有力候補らが「大麻合法化」を相次いで主張してます。

野々村 政治家の「賛成/反対」は、ときに都合の問題でしかないことがありますからね。クオモ知事が大麻解禁へ方向転換したのも、先の選挙で、対立候補が大麻解禁を訴え支持を広げたから、という伏線もあります(笑)。

石丸 クオモは民主党で、前の奥さんはケネディ家出身なんですよね。離婚したけど。

野々村 話を戻しますが、クオモ知事のすごいところは課税法案から始めるところです。

石丸 おもしろい。日本が解禁に向けてプロセスを踏むとき、クオモモデルを参考にする政治家が出てくるでしょうね。

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