だから日本の「大麻議論」は未熟すぎる! 米国の“マリファナ行政”から徹底考察せよ!!(高樹沙耶×石丸元章×野々村文宏)

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ニューヨークではCBDが日常に溶け込んでいる(撮影・野々村文宏)

●今日本で必要なことは、大麻についての現実的包括的な議論

野々村 いま日本でしなければいけないのは、本来、そこ。つまり、医療、課税による税収増、経済効果、教育などまで考えた包括的な議論なんですけれどもね。日本とアメリカの近さ、つまり、人の行き来とか経済の依存度を考えてみると、全米、連邦法で大麻が解禁されたら……。宮台真司さんは日本が世界でもっとも遅れた国になると言っていましたけれど、解禁せざるをえないことになると思うんです。

高樹 やらざるをえないんですが、メディアもこの国の為政者も製薬業界も何も言わない。やっとカナダのニュースを流したくらいで、怖いくらいにだんまりを続けています。

石丸 一方政治家は、大麻の問題をアレするのは、現状、票につながらならないという。賛成しても反対しても票にならない。だから選挙の時に、自民党も民主党も大麻を話題にしていないですよね。三宅洋平さんは、自分で隠れて吸ってるだけで、話題になったら政治団体を解散して逃げちゃった。ニューヨーク州のクオモ知事は包括的に大麻解禁の方向を示したわけだけど、日本には現状そういう政治家はいない

高樹 私が参院選に出た頃の日本国内では、政治の場で大麻に対して“賛成”とか“反対”の意思表示をしても何のメリットも無かった。それどころか大麻の発言で目立つと、いくら建設的な意見を提示しても痛くもない腹を探られたりとデメリットでしかなかった。

 先の三宅さんもあれだけ大きな支持を若者達から受けていたのに、あの大麻の一件だけで、一瞬で政治から手を引いてしまった。正直、“クサ”ぐらいで、しかも自身が吸っていた訳でも逮捕された訳でもないのに、日本は本当に大事な人材を失ったと思う。

 反面、このいじめメディア体質のこの国の状況を考えると、少し政治の世界に関わった人間としては、三宅さんの場合もう一度、政治の世界で必要とされる時のためにあの判断はしょうがなかったのかなとも思うんですよ。

石丸 三宅洋平さんの問題は――三宅さん自らが、主宰する政治団体に大麻を持ち込み、薦めて吸っている。それは政治資金規正法の税制優遇を受けている政治団体の在り方としておかしくないですか? という実名告発です。告発者もまた、大麻を否定しているわけじゃない。告発を受けた段階で、三宅さんは、きちんと説明するべきだった。だんまりを決め込んで逃げたのには、落胆しました。

 大麻については、カラダには悪くないですよ~、世界的にはこうですよ~、歴史的にはこうですよ~と各論を言う人がいても、大麻を社会のなかで統括的、包括的にどう扱うかを誰も提示できていない。

野々村 月並みな言い方をすると、そこは議論がまだ未熟なんですよ。

高樹 未熟以前に公式の場で議論すらさせてもらえなかった。というか、大麻の問題を語っても、何の得にもならない。だからこれまで誰も何も言わなかった。だから知らない人はずっと知らない。この件に関しては寝た子を起こすなって感じですかね。

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