粘菌も記憶・学習することが判明! 脳ナシ神経ゼロの単細胞生物にも“知性”があった!?

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画像は「Phys.org」より引用

 では、粘菌はどのように“記憶”しているのか? 同じチームからこのたび発表された論文によると、どうやら取り込んだ塩などの忌避剤そのものが“記憶”と強く関連しているようだ。6日間塩の橋を渡らせると、粘菌は通常の10倍以上の塩分をその身に取り込んでいた。だが、訓練後に中性の環境に置いたところ、2日以内に塩を排泄してしまい、同時にその“記憶”も失ってしまっていたのである。

 粘菌にとって、取り込んだ塩分こそが“記憶”の実体なのか? 研究者たちはこの仮説を検証すべく、訓練を行っていない粘菌に直接塩分を注入した。すると2時間後、塩分を注入された粘菌は訓練を受けたのと同じように動いたのである。また、訓練を受けた粘菌を休眠状態にさせてしばらく経ってから復活させたところ、塩分は保存され、“記憶”も最大1ヶ月保存されていた。

 取り込んだ物質が記憶となり情報となるという仕組みは、高等生物における記憶や学習の能力よりも、むしろ免疫システムに近いものを感じるが、果たして……。研究チームは現在、粘菌が複数の忌避剤を“記憶”できるか更なる研究を続けているという。トカナでは過去にパン生地に学習能力があるという研究をお伝えしているが、粘菌や酵母といった小さく単純な生物が示す知性の可能性には驚かされるばかりである。

参考:「Philosophical Transactions of the Royal Society B: Biological Sciences」「EurekAlert」「Phys.org」ほか

編集部

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