反原発派に告ぐ「被ばくで鼻血が出た」は健康の証拠だ! 原発事故にまつわる“3つのウソ”を徹底論破!
平成最後の4月、原発メーカーの日立製作所会長であり経団連会長の中西宏明氏が、最長60年となっている既存原発の運転期間の延長や新増設を求める提言を発表した。また、東京電力ホールディングス(HD)は、この4月から創設された新在留資格「特定技能」枠で受け入れる外国人を、現在も放射性物質を垂れ流し続ける福島第一原発での作業に従事させると言い出した。
こうした流れを受けてだろう。一時下火になったかに思えた反原発の動きも最近になって再び勢いを増している。だが、反原発の主張や報道には、相変わらず非科学的な誤認や思い込みが見受けられる。テクノロジーに対して、非科学的な感情論で反論しても賛同を得られないばかりか、まともな人はどんどん離れる一方で、残るのはカルト化した集団だけだ。それは当事者たちも本意ではないだろうし、原発をめぐる有益な議論にもつながらない。
今回は、原発事故にまつわるいくつかのトピックについて、その正誤をしっかりと確認したい。
■鼻血が出た! は“健康の証拠”
マンガ原作者の雁屋哲氏は2014年、福島第一原発の取材後に被ばくの影響で鼻血が出たと主張。その一部始終を、代表作『美味しんぼ』で描写すると批判が殺到した。やがて同マンガは休載に追い込まれ、周囲の関係者の態度も激変……という事のいきさつについて、雁屋氏は自身のブログで『奇怪なこと』というエッセイにまとめている。
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