人間の脳はサルより音楽を認識していると新判明! ポイントは「倍音」だった!?

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 研究の始まりは2人の生物学者のたわいのない賭けだったそうだ。猿と人間の脳で視覚の制御に大きな違いがないなら、聴覚の場合はどうか? 「違いはない」方に賭けた生物学者は、やがて意外な実験結果に驚くこととなった。音楽にまつわる領域で、人間と猿の脳に大きな違いが見つかったからだ。

 参照:https://www.nature.com/articles/s41593-019-0410-7

人間の脳はサルより音楽を認識していると新判明! ポイントは「倍音」だった!?の画像1
画像は「NIH」より引用


■人間の脳は倍音に反応する

 今月10日に専門誌「Nature Neuroscience」に掲載された論文によると、音楽の楽しさ、美しさを作り上げている要素の一つがハーモニーだが、人間の脳はマカクザルの脳より敏感にそれを感じ取っているという。人間とマカクザルに様々な音を聞かせて脳をfMRIで観察したところ、人間の聴覚野は倍音に強く反応していることがわかったのだ。

 楽器の音を分析すると、基本となる音以外に、その音の整数倍の周波数を持つ成分が多数現れる。これらを倍音といい、音色や和音を科学的に考える上での基本となる。人間の脳は倍音の周波数成分をピッチ(音の高低の度合い)として認識していると考えられている。

 今回の実験では、倍音を含む合成音や自然の音と、倍音を含まないただの雑音が使われた。人間の被験者では脳のピッチを判定する領域が倍音に強く反応していたが、マカクザルでは人間のような反応はほとんどみられなかったという。また、実験ではマカクザルの鳴き声への反応も調べられた。自然の鳴き声そのままと、加工して倍音を取り除いて雑音を組み込んだ音声を聞かせたところ、人間の脳の方がマカクザルよりはるかに敏感に反応していた。

人間の脳はサルより音楽を認識していると新判明! ポイントは「倍音」だった!?の画像2
画像は「Getty Images」より引用

「この発見は、発声と音楽が私たちの脳がピッチを処理する方法を根本的に変えたことを示唆します」そう話すのは、冒頭の賭けに負けた論文の最終著者であるベヴィル・コンウェイ氏である(ちなみに賭けに勝ったのは論文の筆頭著者である)。言うまでもなく、ピッチは音楽と発声、その二つに重要な意味を持つ。さらに、「このことは、猿に聴覚にまつわる課題を訓練させることが難しい理由の説明にも役立つかもしれません」と、今後もさらに聴覚の研究を続けていく意欲を見せている。

 音楽を楽しむのは人間の特性の一つであるが、猿にその能力が欠けているかもしれないことは意外な結果ともいえるかもしれない。オカルトサイト「Mysterious Universe」の2018年5月の記事によると、爬虫類はクラシック音楽を愛することがわかっているといい、爬虫類型エイリアンのレプティリアンもまた音楽を好み、しばしばコンサートに出没するという。一部で言われているように人間の祖先がレプティリアンというなら、人間が音楽を好むルーツもまた、彼らにあるのかもしれない。

参考:「Nature Neuroscience」「NIH」「Daily Mail」ほか

編集部

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