【未解決事件】墨田区の「浴槽で折り曲がる老婆」! ググっても出ない平成のコールドケースを事件記者が公開!
玄関ドアを開けた瞬間、建物の中で滞留していた腐臭が訪問者の嗅覚を襲った。生命を失った肉体が漂わせる異臭。鼻腔にこびりつくようなそのにおいは歩みを進めるにつれて濃度を増していった。ひときわ烈しい腐臭を放っていた1階奥の浴室に足を踏み入れた捜査員らはそこで異様な光景を目にする。
バスタブは6枚のふたでぴったりと覆われていたが、その上にはなぜか洗面器3個と洗濯物が積まれていた。バスタブのふたを開けさせたくない。何者かのそんな意思を感じさせる不自然な状況だった。この家に住む女性が変わり果てた姿で発見されたのは、まさにその浴槽の中からだった。
遺体はこの家に住んでいた68歳の女性。緑色のツーピースを着たまま、うつぶせに足を折り曲げた状態で狭い浴槽に押し込められていた。発見された時には死後約1カ月が経過しており、腐敗がかなり進んでいたという。
現場の状況から、警視庁は殺人事件と断定し捜査を始めた。
女性は現場の民家で1人暮らしをしていたが、アパート2軒と駐車場など複数の不動産を所有。賃料収入で月に約80万円もの収入があった。そのため、当初は資産家を狙った「物盗り」の可能性も考えられたが、部屋にあった預金通帳と現金7万円が残されたままだった。
現場は城東エリアを南北に縦断する「四つ目通り」から一本路地を入った場所にある。
最寄りの押上駅が2003年に営団地下鉄半蔵門線と東武伊勢崎線との相互乗り入れを開始してからは、周囲に高層マンションや大型ショッピングセンターが次々と建つようになり、東京スカイツリーができてからは国内外の旅行客を集める観光スポットへと変貌を遂げた。現在、殺人現場となった民家は取り壊され、跡地は駐車場になっている。
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2024.10.02 20:00心霊【未解決事件】墨田区の「浴槽で折り曲がる老婆」! ググっても出ない平成のコールドケースを事件記者が公開! のページです。東京都、KYAN岬、殺人事件、押上などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで