【未解決事件】墨田区の「浴槽で折り曲がる老婆」！ ググっても出ない平成のコールドケースを事件記者が公開！　

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　24年前の未解決事件の記憶は人々の脳裏から消え去って久しいが、メディアに携わる一部の者にとっては、現場付近は“なじみの場所”である。

　現場至近の北十間川を挟んだ対岸に、警視庁の幹部が居住する官舎があるのだ。各警察署の管内には、署長官舎のほか、署内ナンバー2の副署長や現場指揮にあたる刑事課長ら幹部が常に現場対応ができるように官舎が備えられている。殺害現場から目と鼻の先にある官舎もそのうちのひとつであるわけだ。

　警視庁の記者クラブに所属する新聞社やテレビ局の記者たちは、いわゆる「夜討ち朝駆け」と呼ばれる取材のため、官舎を訪れ、幹部が出てくるのを待つのを日課としている。

「あの事件の捜査はどうなったのか」「犯人の目星はついているのか」。取材する記者と取材される警察幹部とのやりとりの中で、おそらくすぐ近くの未解決事件のことが話題に上ることはほとんどないだろう。

　日々起きる事件の捜査に忙殺される捜査員の中で、膠着状態に陥った事件の引き継ぎなどは望むべくもない。事件の記録は、他の多くの未解決事件のファイルとともに、千代田区霞が関の警視庁本部の片隅に今もひっそりと眠っている。

文＝KYAN岬

KYAN岬

ルポライター。元大手新聞社社会部記者。事件取材の経験が豊富。警察、裏社会に独自の人脈を持つ。

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