日本の商業捕鯨再開で海外から怒りの声多数「野蛮、恥を知れ」「日本製品はボイコットしろ」反論も…!?
今月1日、国際捕鯨委員会(IWC)を脱退した日本が、31年ぶりの商業捕鯨を再開、同日午後5時ごろには2頭のミンククジラが釧路港に水揚げされた。
水産庁によると、対象となるクジラはミンククジラ、ニタリクジラ、イワシクジラの3種。年間の商業捕鯨捕獲枠は計227頭であり、この数字は「100年間捕獲を継続しても資源に悪影響を与えないとIWC科学委員会が認めた極めて保守的なもの」だという。
・「商業捕鯨の再開について」(水産庁)
また、同庁が掲載している【参考3:他国における主な捕獲枠(2018年)】を見てみると、アイスランドはミンククジラ217頭、ナガスクジラ161頭、ノルウェーはミンククジラだけで1278頭もの年間捕獲枠が設定されている。こうした捕鯨国と比較してみれば確かに日本の捕獲数はかなり穏健なものだと言えるだろう。
しかし、世界からは日本を非難する声が噴出している。たとえば、米紙「The Washington Post」(7月1日付)によると、米・動物愛護団体「ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル」の会長キティ・ブロック氏が、「クジラという心優しい海の巨大生物が何ら正当な理由もなく殺される」、「クジラは極めてか弱いため、“乱獲”の影響を受けやすい」と語り、日本が新たな「海賊捕鯨」の時代に入ったと非難しているという。
・「Japan resumed commercial whaling after 31 years. New photos show what that looks like」(Washington Post)
さらに日本の捕鯨捕獲枠が極めて保守的だと知っているはずの国際捕鯨委員会のニコラ・ベイノン氏も、日本の商業捕鯨開始に対して「今日はクジラ保護にとって世界的に悲しい日になりました」と遺憾の意を示している。
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