「大麻にハマる遺伝子」が存在すると判明! 意志の力では克服できず… 中毒治療法の確立に前進か!?
■「大麻におぼれやすい遺伝子」がある
統合失調症と大麻依存症には関連性があるという研究はすでにいくつかあるが、ディモンティス准教授の研究チームは、この関連性は見つけられなかった。
しかしこの研究は別の発見――大麻依存と教育的達成(いわゆる学歴や成績)との間の関連性を見いだした。この研究では大麻依存を持つ人々は、学業達成度が低い可能性があることがわかったのだ。しかし、これは、大麻を乱用する全ての人に当てはまるわけではないとも指摘する。
米インディアナ大学で遺伝学を専門とするハワード・エデンバーグ教授は、大麻依存症における遺伝子の役割を理解するには、より多くの遺伝子発見が必要であると主張している。「我々は、パズルの大部分を見逃している」と語る。
エデンバーグ教授は、遺伝子の中には、複数の依存症のリスクに寄与するものがあることが判明しており、別の遺伝子はアルコール依存症または大麻依存のように、個別の依存特有のものであると考察している。
この研究によれば、大麻を試す人の中で10人に1人は大麻依存になりやすく、その人々は「大麻に溺れやすい遺伝子」を持っているということだ。今まで、薬物依存は意志の力で克服できると考えられていたが、実はそこに遺伝子が関与していたわけである。
これらの研究によって新たな薬物治療法が生まれ、広く一般に適用される日が来ることを願いたい。
参考:「Scientific American」、「News24」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊「大麻にハマる遺伝子」が存在すると判明! 意志の力では克服できず… 中毒治療法の確立に前進か!?のページです。依存、麻薬、遺伝子、統合失調症、中毒、大麻、三橋ココなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで