水と空気と電気で作る新世代食品「ソレイン」がアツい! 従来食品の100倍エコ、農業不要のスーパーフード誕生!
水と空気と電気から作られるスーパーエコロジーフードが注目を集めている。
英誌「Dezeen」(7月3日付)によると、フィンランドのスタートアップ企業「Solar Foods」が、プロテインを豊富に含有する新食材「ソレイン」を開発中だという。ソレインは従来の食材の100倍も環境に優しく、野菜を育てるよりもずっとエコフレンドリーとのことだ。
・「Solein protein powder “100 times more climate-friendly” than other food」(Dezeen)
ソレインの元となるのは水である。水に電気を通し、水素と酸素に分け、その水素を二酸化炭素と結合する。そして、そこにカリウムやナトリウムといったミネラルを投入したものを微生物に与えるのだ。すると、20~25%の炭水化物、5~10%の資質、50%のたんぱく質を含んだ混合物に変換される。これはほとんどビールの製造プロセスと同じだという。
「ソレインの製造に農業は必要ありません。耕作も灌漑も必要ありませんし、天候にも左右されないのです」(Solar Foods)
「世界中のどこでもソレインは作れますし、従来の方法ではたんぱく源を確保できないような場所でもソレインは作れるのです」(同)
ソレインは乾燥後にパウダー状にして食べることができるようになるそうだ。この方法ならば砂漠などの極限環境はもとより、宇宙でも実践することが可能だろう。
Solar Foodsは2022年までに20億トンの食肉に相当するソレインを製造する予定とのことだ。同量の牛肉を作るために必要な水のわずか1550分の1でつくられるソレインは、食糧難の時代の救世主となることだろう。
トカナでも報じてきたように、近年代替食品として「ゴキブリミルク」、「蛆虫ソーセージ」、「ハエ入りアイス」などが続々と開発されている。重要なたんぱく源としての昆虫食に注目が集まっているが、いかんせん人々の抵抗が大きいのも事実だ。
それに比べ、ソレインにはネガティブなイメージが一切なく普及もしやすいのではないだろうか? 名称もオシャレだ。
ゴキブリミルク、人工肉、ソレイン、一体どれが人々の支持を集めていくのか、今後楽しみだ。
参考:「Dezeen」、ほか
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