ヴィーガンの中に一部差別主義者が紛れている? 暴言、暴行、差別…凶暴な”過激派”菜食主義者たちの今

――愛する肉を守るため立ち上がる「やや日刊カルト新聞社」藤倉善郎が寄稿! 過激派ヴィーガンのやばい話を暴露シリーズ「凶暴な草食・反肉食人間列伝」その4

(藤倉善郎の記事まとめはこちら)

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イラスト=村田らむ


■「肉食忌避」から「人種・民族へのヘイトスピーチ」へ

 前回は反犬肉活動家について述べたが、そろそろアニマルライツ系ヴィーガンに話を戻そう。日本では欧米のように過激なアニマルライツ運動を目にする機会はあまりないが、敢えて相手を不快にすることを目指す運動をする人々はいる。そしてもうひとつ深刻なのは、「差別」だ。

 そもそも、ARCによる全屠殺場閉鎖を求めるデモ行進自体、長い歴史の中で、そして今現在も差別にさらされる食肉産業を標的としたものだ。漫画「牛乳のひみつ」も、一般的ではない事柄で酪農全般への憎悪を煽り社会から排除しようとするという点で、差別やヘイトスピーチとよく似た危険性を孕んでいる。

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漫画「牛乳のひみつ」アニマルライツセンターツイッターより引用


 外国人をターゲットとして、肉食を理由に排外主義的なツイートをするアカウントもある。むしろこちらの内容のほうが異様だ。

〈支那・朝鮮・欧米人が、四つ足を食べる風習のない日本に肉食をもたらした〉

〈神国日本の臣民であれば、支那や朝鮮のもたらした「動物を殺して死骸を貪る」という行為に加担するはずない。よって動物の死骸を喰らう肉食者は日本の臣民ではない。保守活動してるヤツらは皆肉食者。誠の愛国心もなければ日本の臣民でもない。肉食者はみんな反日売国奴!ヤツらが日本を破壊してる〉

〈「動物にも権利があるから朝鮮人は焼肉屋をやめなければいけない」の何が問題なの? 朝鮮人が焼き肉以外の産業で生活できるようになれば良い。わざわざ動物を殺して金儲けをさせる必要はない。私が代表を務める新政未来の党が政権を握ると焼き肉は即禁止ではないですが、段階的に減らさせますよ。〉

 特に酷いものを選んで紹介しているせいもあるが、無茶苦茶だ。

 3つ目の焼き肉云々のツイートは、「尊皇ヴィーガン」と名乗る人物のもので、本人によるとARC学生部の所属だという。レアケースかもしれないが、ヴィーガンやアニマルライツの運動と民族差別がハッキリと結びついている事例だ。

 

■「肉食人種」そのものが差別対象

 差別の矛先は人種・民族・国籍を問わず「肉食人種」そのものにも向けられる。むしろヴィーガンやアニマルライツ方面の人々の間では、外国人をターゲットにするものよりも、この類いのほうが目立つ。

 特にすごいアカウントの発言を紹介しよう。

〈動物の死体うごめいてるラーメンをヘッダーにする異常なお前のセンスを変えろ 肉食者は感覚や精神もおかしいんだよ、肉食べてるせいで。だよな、虐待されて苦しんだ肉食べてんだもん、狂うわな〉

〈肉食者って臭いよね そして肉大好き~とか言いながら笑ってる女って、ブス代表だよね〉

 肉食を罵りたいのか、ブスを罵りたいのか。いろいろ複雑だ。

〈朝からチリチリパーマ外人ババァと汚い顔のキチガイ外人ババァの対応疲れる もちろん、肉食者〉

 髪型、国籍、年齢、性別、そして肉食、ありとあらゆる要素に憎しみをぶつけている。仕事で嫌なことでもあったのだろうか。

〈肉食者は、うんこ臭い 本当に〉

 ヴィーガンのうんこがいいニオイかどうか確かめたことがないので何とも言えないが……。この人は肉食者のうんこを確かめたのか。

〈私は肉食者、動物虐待者を殺す事しか頭に無い〉

〈神様、私に 動物虐待者を 肉食者を 殺させて下さい〉

〈肉食者は菜食者をおかしいとか極端だとか否定するけど 奇妙な事件や異常事件、猟奇事件は全部、肉食者だからねやってんの どっちがおかしいよ〉

〈とりあえず、ベジ以外の女は殺していい事にすれば話は早いと思う 地球の問題解決が確実に迅速化 結局、肉食者の男も肉食者の女に腹立ってるわけで 臭いくせに子供産み落とされても困るんだわ、結局虐待しかしないわけだし〉

 肉食者を憎むあまり、殺人願望を募らせている。このヴィーガンさん自身がずいぶんと猟奇的である時点で、「猟奇事件は全部、肉食者だからね」という自身の主張が崩壊しかかっている。殺人を実行しないことを願うばかりだ。

 お次も、肉食者を「人殺し」「異常者」「臭い」と罵るアカウント。

〈人殺しの犯人てほぼ肉食者やん。肉食者にはキレやすい精神異常者が多いからな。〉

〈肉食者の吐く息って、ほんと屠殺場の臭いでめちゃめちゃ公害レベルで、仕事柄そんな吐息をぶちまかれるこの辛さがどれだけか。。。〉

〈この客の口臭強烈ヤバ過ぎ!助けて!!(>_<)って思うくらい口臭い客の多くが、サービスドリンクに牛乳を頼んでる。仕事柄個人的に得たデータやけど、乳製品好きな肉食者は、より口臭がヤバイって思ってる。更に頭から動物性の油が酸化した悪臭を漂わせてる不潔な人種は最強の臭さ。〉

 肉を食べようが草を食べようが人間の頭の脂は動物性なのでは? 同じアカウントの人物は、川崎・登戸の大量殺傷事件が起きた5月28日にこんなツイートも。

〈無差別殺人犯の食生活がどんなだったのかが気になるわ。ま、肉食者なのはほぼ確定であろう。〉

 この手の暴言の大半はTwitter上でほとんど相手されておらず、彼らの仲間からもあまりリツートやいいねがあまりつかない。しかしさすがにこのツイートは炎上したようで、多くのリプライもついている。

 次も同じ人物のもの。

〈イケメンはリアルファーを身につける女性が大嫌い!〉

 犯罪者は肉食者呼ばわりするのに、イケメンはヴィーガンということにしてしまう。夢見すぎ。次はまた別のアカウントから。

〈今さっきのお客さんの口から、屠殺場の臭いしてきて鼻もげそうやったわ(>o<“) そりゃそうやんな、肉食者の口の中は屠殺場なんやから。肉食者の口臭は、屠殺場の臭い。間違いない。エグっっっ、腐っっっ。〉

「肉食者の口の中は屠殺場」って、いかに肉食者と言えども牛や豚の踊り食いは無理……。

 そしてまた別のアカウントも、肉食者(というか畜産関係者?)を精神異常者だと罵る。

〈育てて殺す。どうみても精神異常者なんだけど畜産だと許される異常。 #GoVegan〉

 こんな夢を見るヴィーガンもいる。

〈今朝やすおは【ヴィーガン工場】の夢をみました! やすおは工場のオーナーで、肉食者を捕まえてきてベルトコンベアの前に設置します。 そして次々に運ばれてくるやさいを「あなたはヴィーガン」と言いながら肉食者の口に入れていきます! するとあら不思議、ヴィーガンの出来上がり〉

 悪夢としか言いようがない。

 冒頭で触れた「牛乳のひみつ」なる漫画の作者・ベジ漫画Natsumi氏(漫画の炎上以降、「牛乳は癌の元」「Natsumi」「肉食は環境破壊の最大の原因」などとコロコロ名前を変えている)も、なかなかの偏見や憎悪を「肉食者」に向けてきた一人だ。

〈肉食者は何でも食べる #猫肉 「イタリア人男性 動物保護施設から猫を引き取り食用に」〉

〈へぇ~…鍼灸 (・∀・) 肉食者の治療費払ってるかと思うと、頭がクラクラしますよね。せめてベジ・ビーガンは別料金制で、減額してほしい〉

〈肉食する人は、肉食者カードでも作って登録制にして、死後は遺体をスーパーに提供すればいいんだよ( ^_^)〉

〈肉が必要な人はロードキルだけを食べるとか、フリーガンになったらいい(フーリガンでなく)。〉

 ロードキルは、自動車事故などで動物を轢き殺してしまうこと。フリーガンとは、食品を含め廃棄物を拾って利用することで生活する人を指す。つまり「肉食者は死肉を拾って食え」と言っているわけだ。

 これらは2016年頃までの投稿だ。ところが今年6月には、漫画Natsumi氏はビーガン料理フェスで生肉を食べる抗議活動を行った男性のニュースを引き合いに出して、こんな発言。からんできたアンチへの反論だ。

〈店云々は、海外の事例ですね。それで、世界中のビーガンを一括りに見るほど、あなたは差別的ですか? 肉食者がこんな嫌がらせをしてきても、私達は「肉食者は…!」とは思いませんよ。〉

 散々「肉食者」を一括りにして差別し罵ってきたのに。

 Twitterばかりではない。精力的なアニマルライツ活動を見せている人物のブログ「苦しみ続ける動物達のために」では、以前のARCのデモに参加した際のエントリにこんな一文もある。

〈肉食やめる決意する人、行動する人、超増えてます!! 喫煙者がそうだったように、肉食者が隅に追いやられる時代がこの日本にもやってきている、そんな事を感じられるまでになったなんて、、今までの色んなことを思い出して胸がいっぱいになりました。〉

 幸いにも、いまのところ肉を食べる人間はヴィーガンに比べて圧倒的多数派だ。人種や民族に対するヘイトを除いて、「肉食者」への憎悪表現に「差別だ」「ヘイトだ」と目くじらを立てる必要はないかもしれない。しかし「差別主義ヴィーガン」の中には、自分たちが多数派となって少数派の「肉食者」が現在のヴィーガンのように白眼視されるという願望を露骨に表明する者たちもいる。

〈ほんと肉食止める人増えたと思う。今までは菜食者が特別でキチガイ扱いされてたけど、これからは肉食者がそう見られる時代が来るかもな。 #来い〉

「牛乳のひみつ」の作者・ベジ漫画Natsumi氏も、その一人のようだ。

〈【逆転世界】ビーガンが当たり前になった近未来では、圧倒的少数となった 肉食者が文化財を守るかのように、日々ボランティアで、肉食推進するようになるんだろうな。で、絡んできた一部のビーガンに対して、こう言うんだ。「あなた達ほど、暇じゃないので。」〉

 ヴィーガンも含め、少数派であろうともその自由や権利は守られるべきだ。しかし少数派を虐げる側に立つことを夢見る少数派が多数派になれば、少数派の自由や権利は失われる。

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画像は「Getty Images」より引用

■暴言ヴィーガンは少数派

 食肉を批判する人々による暴言や差別がいかにひどいか、これでおわかりだろう。もはや彼らの行動こそが、ヴィーガンに対する最大のネガティブ・キャンペーンなのではないかとすら思える。

 しかしハッキリさせておきたいのは、Twitterでこうした暴言や差別発言を投稿しているアカウントはごく少数であるという点だ。かなり時間をかけて探してはみたものの、拾い出せた上記の投稿は、アカウント数で言えば10個あるかないか。もっと探せばもっと見つかるだろうが、いずれにせよ多数派でないことは明らかだ。すでに指摘した通り、海外も含めてネット以外での活動で批判を浴びている「ヴィーガン」も、ヴィーガン思想というよりはアニマルライツやエコテロリストの要素が強い。歴史的にもヴィーガン運動とは別の流れだ。

 もともとヴィーガンも動物の命を重んじる思想からスタートしている。差別、暴言、暴力を用いる人々やアニマルライツ運動をヴィーガンではないかのように扱ってヴィーガンを擁護するのは、ご都合主義的な欺瞞だ。

「動物愛誤ヴィーガン」や「差別主義ヴィーガン」もヴィーガンではある。

 しかし彼らは、ただ単にヴィーガンという生き方を選ぼうとする人々や理性的な態度でその意義を主張する人々とは、明らかに違う。「オウム真理教は宗教ではない」はウソだが「宗教はみんなテロ集団」もウソ、というのと同じで、「動物愛誤ヴィーガン」や「差別主義ヴィーガン」もヴィーガンではあるのだろうが、ヴィーガン全般がそういうものとは言えない。

 私自身、ヴィーガンに賛同はしない。差別、暴言、暴力を用いないヴィーガンでも、言っていることが無茶苦茶だと思える場面もある。いや、「ヴィーガン」の価値観や思想そのものが全く理解できないし、無茶な理屈が正しいものであるかのように世の中に流布されることは好ましくないので、私はヴィーガンそのものに批判的だ。

 しかし他人に迷惑をかけない限り、それもまた当人たちの生き方。主張の是非を議論するだけならまだしも、個々のヴィーガンを抑圧すべきではないだろうし、常軌を逸した行動をとる一群をそうではないヴィーガンを混同すべきでもない。差別、暴言、暴力はヴィーガン云々以前の問題だ。批判する側は、こうした区別をしっかり踏まえておく必要がある。

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文=藤倉善郎(やや日刊カルト新聞社総裁)

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