宇宙空間で“地球のカビ”が突然変異、放射線への免疫獲得 → 地球外生命を抹殺の可能性!人類が”宇宙を滅亡”させるフラグ!

 居住空間でのカビは厄介な問題だが、今後大きな問題に発展しそうなのが宇宙船内のカビである。我々がカビと一緒にほかの惑星へと進出した場合、あろうことか、地球外生命を根絶やしにしてしまう可能性があるというのだ。

■宇宙でカビは突然変異して生き残る

 家の中はこまめに掃除してカビが繁殖しないように努めなければならないが、我々人類の宇宙での住処でもカビは大きな問題になるようだ。宇宙でカビは進化し、到着した地で繁殖して地球外生命を駆逐してしまうかもしれないという。

 ドイツ航空宇宙センター(DLR)の微生物学者、マルタ・コルテザン氏は宇宙でカビは突然変異すると説明している。

 先の6月24~28日に米ワシントン州ベルビューで開催された宇宙生物学の会議「AbSciCon 2019(Astrobiology Science Conference)」でコルテザン氏は宇宙とカビについての興味深い研究を披歴している。

宇宙空間で地球のカビが突然変異、放射線への免疫獲得 → 地球外生命を抹殺の可能性!人類が宇宙を滅亡させるフラグ!の画像1
「Mysterious Universe」の記事より

 カビはロシアのミール宇宙ステーションの至る所に存在しており、ISS(国際宇宙ステーション)の中でも繁殖し続けているという。コウジカビ(Aspergillus)とアオカビ(Pennicillium)という最も一般的なカビはISSの中にも存在しているのだが、惑星間の宇宙旅行中や、宇宙放射線に対するバリアがほとんどない火星地表のような場所では通常、放射線被ばくにより死滅すると考えられている。

 そこでコルテザン氏の研究チームは、カビを放射線被ばくさせる実験を行ったのだが、我々が考えているよりもはるかにカビ(真菌)は放射線への耐性があることがわかったのだ。

「私たちは今、真菌は思っていたよりはるかに多量の放射線に耐えられることを知りました。私たちが宇宙船の内側と外側を掃除するとき、それらを考慮に入れる必要があります。私たちが長期の宇宙任務を計画しているならば、おそらく宇宙旅行で生き残るであろう、これらのカビと一緒に宇宙を旅することとなります」(マルタ・コルテザン氏)

 そしてコルテザン氏によれば、宇宙旅行でカビは突然変異し、おそらくは宇宙放射線に対して免疫を持つようになると説明している。それは、この突然変異型のカビが他の惑星への旅の道中を容易にやり過ごし、行き着いた惑星を汚染する可能性を意味する。また汚染のみならず生命体を駆逐することにもつながりかねないのだ。

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「Mysterious Universe」の記事より

 敵意を持つエイリアンが地球と人類を滅亡させようとするSFストーリーは少なくないが、ひるがえってカビと一緒にやってきた人類が訪問先の生態系を意図せず全滅させてしまうとすれば、我々のほうがはるかに危険な存在なのかもしれない。

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