あまり見かけない「女性のホームレス」たちの”過酷”な生活とは? 会話してわかったショックな実態…村田らむ取材!
2015年頃、歌舞伎町のはずれの路上にいつも倒れて寝ている女性(60代)がいた。
暖かい季節はともかく寒い季節は路上で寝るのは危ない。
2月のある日も女性は路上で寝ていた。
パッと見は生きているか死んでいるか分からなかった。心配になってしばらく見ていると、胸が上下に動き、呼吸しているのが分かった。
そのタイミングで、女性は目覚めたので、会話をした。寒くないですか? と聞くと
「寒いですよ」
と言われた。カイロでも買ってきましょうか? と言うと、
「カイロもありがたいんですけど、できればコンビニの唐揚げのほうが嬉しいです」
と言われた。女性が寝ていたのは、コンビニの前だった。少しちゃっかりしてるなと思いつつも、買ってきて手渡しした。
しばらく話をして生い立ちを聞いた。
「新宿で若い時から、飲み屋さんで働いていた人なの。店のママさんをやっていたり。新宿以外では、ホルモンを焼く食堂で働いていたり。でも本当は中華そばが美味しいの。24時間のお店はいつお客さんが入ってくるかわからないですね。なんて言ったって、朝の4時頃はとても眠たくなりますね。でもお客さんは次から次に入ってくるのです。
新宿では客を引かないとお客さんは、入ってきませんよ。区役所あたりのお店でもみんな客を引っ張ってますよ。昭和の時の生き残りの年を取った人もね。遊んでいては暮らしてはいけないからね」
とつらつらと一方的に、話し続ける。
若い時分の話や、現状の話もするのだが、意味が分からない。こちらの話しかけにも一応は反応はするのだが、あまり答えてはもらえない。そして結局、分からないまま会話は終わった。
彼女は数年間にわたり、歌舞伎町の路上で寝続けていた。
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2024.10.02 20:00心霊あまり見かけない「女性のホームレス」たちの”過酷”な生活とは? 会話してわかったショックな実態…村田らむ取材!のページです。ホームレス、村田らむ、認知症、女性、精神病などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで