あまり見かけない「女性のホームレス」たちの”過酷”な生活とは? 会話してわかったショックな実態…村田らむ取材!
取材をしていると、女性のホームレスは、先にも述べたように会話が通じない人が多いと感じた。彼女たちの多くは、認知症であるか、精神を病んでいる場合が多いと思う。
奇声をあげたり、ケンカを売ってきたりすることもあるが、腹を立てても意味はない。これはもちろん男性の人にも当てはまる。
そのような状態の人は、病院などの施設で保護をしたほうが良いと思う。
もちろん多くの野宿生活をしている女性は保護されている。実際、男性より女性の方が優先的に保護されていた。
ただ、保護されるのを拒否する人がいる。一旦入居しても、周りと上手くやっていくことができず、逃げ出してしまうこともある。そういう女性がホームレスを続けている場合が多い。
もちろん「ホームレスだから強制的に無理やり収容する」というのは断じて間違っている。ただ、自分が置かれている状況を認識できない人を放置するのは、やはり良くない。
「女性が倒れている」と警察に通報しても、「ああ、あの婆さんはホームレスだからほっといていい」とけんもほろろな対応をしたという話も聞く。
ホームレスが「ほっといて」と言ったから、というのが保護しない理由だと言うが、それは悪質なサボタージュだと思う。
また、収容先の施設でトラブルを起こしそうだから、放置するというのも、基本的人権の尊重を無視した行為だ。
彼らを受け入れる体制を整える必要があるだろう。
ただ、精神的にはしっかりしている女性のホームレスも出会ったことがある。
とても強く、その一帯のリーダーのようになっている人もいた。
ドヤ街山谷の玉姫公園に住んでいた女性(50代)がいた。缶ジュースを持っていたので、飲みますか? と手渡しすると「フタを開けてくれる?」と言われた。
「昔、和歌山の刑務所で働いた時、ケガしたんだけど、治療してもらえんかった。それ以来、腕が不自由なんや。看守とか悪魔やで」
と強い口調で話す。
「ここにおる奴らほとんど前科もんやで!!」
と周りにいるホームレスを指差しながら言った。ケンカになるのではないかと、ヒヤヒヤしたが、女性はリーダー格のような存在になっているらしく笑いながら
「親分には勝てんわ~」
と彼女を立てて話していた。彼女はどこかから食料などを集めてきて、周りの仲間に配布しているという。
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2024.10.02 20:00心霊あまり見かけない「女性のホームレス」たちの”過酷”な生活とは? 会話してわかったショックな実態…村田らむ取材!のページです。ホームレス、村田らむ、認知症、女性、精神病などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで