超異色で狂気の空間「カオスの間」に潜入! 戦前の謎物品がズラリ、アート酔いするレベル!【京都】
主が館内に電気をつけると、天井には緑のライトが、そして床には七色のライトボックスが光り周辺の物たちを照らした。
そしてスピーカーからは、荘厳で不気味な音楽が鳴りはじめた。
入り口には来訪者を拒むように、古い人体模型が座っている。彼の横には陶器製の小便器が置かれていて、そこからはマネキンの顔が生えている。
マネキンたちは魔改造されているものも多かった、胸の部分に穴をあけられてそこから内臓や手や少女の人形が飛び出している。古い機械に人形の頭や手がつけられている作品もあった。
それらの作品の製作者は砂本さんだ。
棚や机には様々な物品が並べられていた。すべてかなり古い物に見える。
医療道具、コイン、ヒューズ、時計、ランプ、カメラ、瓶、ベーゴマ、スタンプ、ドリル、ネジ、真空管……などなど。数え切れない品々はすべて宝物のように見えるし、すべてくだらないゴミにも見える。紙一重だ。
店の奥に進むと、より狂気な空間が広がっていた。壁には時計の機械部分だけが取り出され、いくつも並べられている。その周りには人体解剖図、明治時代の女性のヌード写真、バラバラになった球体関節人形などが所狭しと置かれている。
床を見ると裸に剥かれたバービー人形が山のように積まれていた。
狂った物品と光と音に囲まれた空間をしばらくさまよっていると、頭がクラクラとしてきた。少しアート酔いしてしまったらしい。
まさに『カオスの間』と名乗るのにふさわしい混沌とした場所だった。
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