史上初、3進法の量子テレポーテーションに成功! 「量子トリット」瞬間移動で量子コンピュータに劇的進歩!=中国
現代物理学の父、アインシュタインをして「不気味な遠隔作用」と言わしめた量子論の世界だが、不可解でありながらも興味深い“量子テレポーテーション”が新たな段階に突入したようだ。なんと、まるで三進法のような量子もつれが人工的に作られ、量子テレポーテーションに成功したというのだ。
■量子トリットの量子テレポーテーションに成功
靴は左右で1組だが、これを左右1つずつ別の箱に入れ、いずれも離れた場所に住む2人の友人に送ったとする。箱が届けられた友人たちには左右どちらを送ったのかは知らせていないのだが、量子論的にはどちらかが先に箱を開けて“観察”した瞬間、左右どちらの靴を入手したのがか“決定”することになる。たとえもう一方の友人がまだ箱を開けていなくとも、その箱の中身は決定されてしまったのである。
不可解な“量子もつれ”を簡単に理解するために上記のような説明が用いられるのだが、この左右の靴のほかに、そこに左右揃ったもう1組の靴が加わることなったというから興味深い。
中国・科学技術大学の研究チームが先日「American Physical Society」で発表した研究では、量子トリット(キュートリット、qutrit)を作成し、史上初めてこの量子トリットの量子テレポーテーションに成功したことを報告している。
これまでの量子テレポーテーションは量子ビット(qubit)という二進法状態(0または1)を持つ量子の情報をテレポートしていたのだが、今回は三進法のような状態(0と1と2)の量子情報である量子トリットの量子テレポーテーションに成功したのである。
この量子トリットが量子テレポーテーションできるようになることで、将来の量子コンピューティング技術が格段に向上するということだ。
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2024.10.02 20:00心霊史上初、3進法の量子テレポーテーションに成功! 「量子トリット」瞬間移動で量子コンピュータに劇的進歩!=中国のページです。仲田しんじ、量子テレポーテーション、量子もつれ、重ね合わせ、量子トリット、3進法などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで