政府に潰された伝説の大麻雑誌『BURST HIGH』元編集長が、ヤバすぎた現場を暴露! 異常すぎる”雑誌誕生”秘話とは?

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――編集者と小説家の黄泉比良坂を彷徨う「BURST」元編集長・ ピスケンこと曽根賢の“死ぬまで忘れられない体験”を綴る連載「無軌道狂気の回転男」シリーズ

★今、若者の間でバックナンバーが高額で売買されているという伝説の大麻専門誌『BURST HIGH』の思い出を編集長が激白★

政府に潰された伝説の大麻雑誌『BURST HIGH』元編集長が、ヤバすぎた現場を暴露! 異常すぎる雑誌誕生秘話とは?の画像1
バースト ハイ BURST HIGH Vol.1 「BURST 7月号増刊」 (BURST HIGH)


 すでに廃刊して10年は経っていると思うが、当時のマスコミや官憲から「大麻専門誌」と目された『BURST HIGH』(コアマガジン発行)という雑誌があった。なにを隠そう編集長は私である。

 現在でもそのバック・ナンバーは高値で取引きされているが、私の手元には1冊もない。私は編むと編みっぱなしの編集者で、出来てしまった雑誌に別に愛着を感じないからだ。

 ただし、その思い出は別だ。雑誌が雑誌だけに、面白い(?)エピソードはいっぱいある。当時も今も出版史上「本邦初の大麻雑誌」であるから、手前勝手ながら書き残しておいて意義がないわけじゃなかろう。

 それにここ10年で世界の大麻事情は大きく変わった。多くの国で「医療用大麻」は認可され、それどころか嗜好品として個人使用が許された国も多い。戦後「大麻取締法」を我が国に押し付けたアメリカでさえ、多くの州で大麻が解禁されている現状なのだから。

 おそらくここ10年以内に、日本でもせめて医療用大麻は認可されるだろう。あとはなし崩しで、煙草や酒同様に国の税収品となるのは確実だ。あんなもん、やってみれば「ヤバい」もんじゃないのは明白だからだ。なにせ結局は「草」だもの。

 さて、前振りが長くなった。まずその1は、『BURST HIGH』の企画会議の思い出を語ろう。


■日本初の大麻雑誌の企画書はなぜ通ったか?

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BURST HIGH バースト・ハイ Vol.3 戦争屋を煙に巻け カンナビスカップ2002 デッドヘッズ対談 ストーナーロック特集


 コアマガジンでは、雑誌や書籍等の企画を通す場合、まず「前会議」という少人数の会議で企画を吟味する。社長と班を統括する編集長クラスによる会議だ。そこで「ま、いいだろう」となると、本社会議へ企画が上がる。会長と、営業や経理や編集の部長クラス20人ほどの会議だ。そこで承認されれば企画は商品化されるわけだ。

 まず第一関門の前会議だが、実は私、その企画を半分以上「冗談」で出したのだ。

 そりゃそうだろう。そんな雑誌はかつてなかったのだし、大麻取締法という法律が厳然としてあるのだから、堂々出せば官憲が黙っているわけがない。出版社である第三書館からでた『マリファナ・ハイ』や『マリファナX』というロングセラーの書籍は存在したが、それは活字ものであって、私の編もうとしていたのは「マリファナや他のドラッグ全般のカラーグラビア誌」という派手なものだったからだ。

 『BURST HIGH』の前身であり、本誌である『BURST』では、すでにマリファナのカラー記事を掲載していたのだが、それも恐る恐るの掲載だったし、すでにこの地点で東京都の「青少年育成条例」にひっかかって「注意」を受けていたのだから。

 私は20代に編んでいたエロ雑誌を、2冊同時に発禁を受けた過去を持っていた。官憲に眼をつけられたら、あっという間に潰されることを知っている。だからこそ『BURST HIGH』の企画提案は冗談気分だったのである。企画書も手書きの1枚だったし。確か、何か企画を出さなきゃいけない時期だったから、他部所の編集長たちをちょいと驚かす気持ちがあったはずだ。

 しかしなんと、その手書き1枚の企画が1分で承認されたのである。こっちが呆気にとられたもんだ。

「まあ、本社会議で笑われて落とされるだろう」

 やはり私は気楽に考えていた。落とされても、上司たちを笑わせるのは「社内政治」では大切なことだ。あとあと「マジ」な企画が通りやすくなる。

 さて、本社会議である。

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