中国で空前の「ザリガニ食」ブーム到来、大食い動画で問題続発! “神秘物質”の健康被害か… 日本上陸も間近!?
アメリカとの貿易戦争が激化し、対米感情にも影響が出始めている中国だが、そんなことも忘れて中国人が熱狂する“アメリカ食材”がある。「アメリカザリガニ」だ。
中国では数年前からザリガニグルメが大流行しており、年内には消費量が過去最高の190万トンに達するという予測もある。すでに市場規模は6兆円を超えており、今まさにザリガニバブルを迎えている。そして、中国で食用にされるザリガニのほとんどがアメリカ原産のアメリカザリガニなのだ。
そんな中、フォロワー数200万人を誇る人気大食い美女・密子君が自身の動画チャンネルで、ザリガニの大食いチャレンジを生配信した。
本人の目の前に大きなバケツがいくつも置かれ、中には大量のザリガニが盛られている。総重量は25キロだというが、この華奢な女性が果たしてすべて食すことができるのか、大勢の視聴が見守る中、挑戦はスタートした。ところが、視聴者の心配とは裏腹に、密子君は自身の好みの味付けであるというマーラー味のザリガニを休むことなく口に運んでいくではないか。結果的にチャレンジは成功し、すべてのザリガニを笑顔で平らげてしまった。
ほとんどザリガニを食べることのない現代の日本人から見れば、まったく食欲をそそられない動画である。しかし、中国の動画サイトでは今、同様のザリガニの大食い動画が大量に投稿されており、ザリガニブームが動画配信業界をも席巻している様相なのだ。
一方、その裏では、食中毒なども多発しており、ザリガニに対する警戒感も強まっている。「新浪網」(8月27日付)によると、中国では最近、ザリガニに寄生する吸虫が人体に重篤な症状をもたらすという事故が相次いでいる。今年5月には、ザリガニを食した女性が、吐血や発熱などの症状に襲われ病院で検査を行ったところ、肺吸虫症に感染していたことが判明した。肺吸虫に感染すると、寄生虫は腸壁や横隔膜を突き破り肺に到達後、肺で産卵するという恐ろしい感染症を引き起こす。中国メディアはこうした寄生虫による感染を防ぐため、熱処理をした食用ザリガニの購入を呼び掛けている。
またザリガニブームに便乗し、危険な化学物質が市場に出回っていることも明らかになっている。一部のザリガニ卸市場などでは、短時間にザリガニを洗浄できるとして“神秘物質”という洗浄液が使用されているという。しかし、この洗浄液の正体はシュウ酸で、人体に多量に摂取されれば、高窒素血症や尿路結石などを引き起こす要因ともなるのだ。
今後も続くと思われる中国のザリガニブームだが、火鍋や蘭州牛肉麺などに続いて日本に上陸するには、クリアしなければならない課題も多そうだ。
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2024.10.02 20:00心霊中国で空前の「ザリガニ食」ブーム到来、大食い動画で問題続発! “神秘物質”の健康被害か… 日本上陸も間近!?のページです。中国、動画、ザリガニ、大食い、肺吸虫症などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで