宇宙人は地球近くまで来ても素通りしている、その理由は…! 科学者の研究で最新見解「オーロラ効果」提唱される!

 この広大な銀河系には地球以外にも知的生命体が存在するだろうに、どうして我々は彼らと出会うことはおろか、その痕跡すら発見できないのか? 高名な物理学者エンリコ・フェルミが指摘した、いわゆるフェルミのパラドックスに新説が登場した。今年8月に専門誌「The Astronomical Journal」に掲載された論文によれば、それは「この1000万年の間、地球外知的生命体たちが地球に訪れていないから」だというのである。さらに言えば、地球外生命体は地球の探索をとうの昔に終えてしまった可能性があるというのだ。科学メディア「Science Alert」(9月9日付)が報じた。

Aliens May Have Explored The Galaxy And Visited Earth Already, Scientists Say (Science Alert)

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画像は「Science Alert」より引用

 フェルミのパラドックスをめぐっては、これまでにも「すでに地球に訪れているが政府が隠蔽している」、「星間旅行を実現する前に文明は滅びる」、「地球のように技術的に劣る文明を宇宙規模で保護している」、「存在しないものは来ない」等々、様々な説が提唱されている。そんな中、米ロチェスター大学やNASAの宇宙物理学者らはこのパラドックスに対して新しい見方を提示している。それは「星々の位置」である。

「この問題を解決するに当たって、星々の動きを考慮しなければ、基本的に二つの選択肢しか残りません。つまり、どの知的生命体も自分たちの母星から旅立っていない、あるいは、我々が宇宙で唯一の技術的な文明であるか、そのどちらかです」

 そう指摘するのは、論文の筆頭著者ジョナサン・キャロル・ネレンバック氏である。彼らが論文の中で重要視しているのは、銀河系における星々の動きとその位置関係である。

 すでに知られているように、我々のいる太陽系も含め、すべての星々は銀河系の中を猛スピードで回転している。別の星系に知的生命体を探すとしても、その位置が比較的近くなくては観測も移動も難しくなるのが当然だ。もし別の星系に居住可能惑星を見つけたとしても、そこにたどり着く前に、肝心の文明自体が終焉を迎えてしまう可能性すらある。星系間を移動するならば、銀河系内での位置が近くなる時を待たなければならない――というのが今回の指摘である。

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