無神論者も驚愕した「奇跡に関する、アインシュタインの理論」がヤバい! どうしてこうなった… 確証バイアスの恐怖!
アインシュタインの発言が宗教学者によってねじ曲げられている? 2007年の映像に見る、キリスト教の矛盾を明かした無神論者の指摘──。
■偏見にさらされる無神論
今日、世界人口のおよそ7割が神の存在を信じているという。カトリック、プロテスタント、仏教、イスラム教、ヒンズー教――。信仰の幅は広くあるが、そこへ組しない残る3割の人たちは、いわゆる無神論者となるはずだ。
信仰を持たないと公言することは、わが国では難しくないが、海外においては勇気を必要とする行為だ。「神による道徳律を受け入れない人たち」という偏見が、その後に待ち構えているためである。
そのため、彼らは本音を偽るか、自らの立場を弁護するかの選択を迫られる。
後者を選んだうちの一人に、30冊以上の著作を誇るアメリカの作家、クリストファー・ヒッチェンズ氏がいる。生涯無神論者であったヒッチェンズ氏は、信仰のある人々との対決を辞さず、事あるごとに議論の標的となってきた人物だ。
2011年に亡くなるまで、彼は表現の自由と科学的な発見にシンパシーを感じつつ、宗教への批判を繰り広げてきた。
■曲解されるアインシュタインの言葉
2007年、ヒッチェンズ氏は、リチャード・ドーキンス氏、ダニエル・デネット氏、サム・ハリス氏と共に討論会を開催した。それぞれが進化生物学者、認知科学者、神経科学者であり、悪名高い「4人の旗手」による2時間のスペシャル番組である。
そこで話題に上ったのが、聖書に記述されている「奇跡」と、一部の宗教学者が引用している史上最も有名な科学者の発言だ。
「人の生き方には2通りある。奇跡など起きないかのように生きるか、全てが奇跡であるかのように生きるかだ」
相対性理論を発表した天才物理学者、アルバート・アインシュタインの言葉である。多くのキリスト教徒は長年にわたってこの教訓を聖書のストーリーを補強するために用いてきたが、ヒッチェンズ氏は納得できずにいた。
「これは個人の信条が宗教の手でねじ曲げられてしまったひとつの例で、キリスト教徒たちは“アインシュタインが口を開いたとき、宇宙に霊的な力を感じていたに違いない”とでも言うのでしょう。しかし教訓の重点は『奇跡など起きないかのように』という部分で、自然の秩序には変化がないと示しているのです。それをさておいて“人生には山ほどの奇跡が”となれば、アインシュタインの考えを皮肉っているも同然です」(ヒッチェンズ氏)
ハリス氏が会話に加わるまでの間、その場にいる3人はヒッチェンズ氏に共感している様子だった。続いてヒッチェンズ氏は、信仰を持つ者の異なる宗教への関わり方にまつわる矛盾について切り込んだ。
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2024.10.02 20:00心霊無神論者も驚愕した「奇跡に関する、アインシュタインの理論」がヤバい! どうしてこうなった… 確証バイアスの恐怖!のページです。聖書、奇跡、神、アインシュタイン、キリスト、Forest、無神論者などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで