ドイツのストリートビューが空白だらけな“本当の理由”
ドイツのストリートビューが空白だらけな“本当の理由”とは!? 「裸になる権利」と過去の根深いトラウマに原因が?
世界中の観光名所や街を訪れた気分にさせてくれるのがグーグルマップのストリートビューだが、日本のように実写データが網羅されている地域がある一方、お国柄によってはストリートビューで見られる光景が極端に少ない地域もある。意外なことに西側先進国であるドイツではほんの一部の場所でしかストリートビューを活用することはできないのだ。いったいどういうわけなのか。
■ドイツ社会にグーグルの撮影車両が入り込めないワケ
グローバルな規模で情報の共有化が進む時代を迎えているが、その中でも画期的なサービスの1つがグーグルマップに付随するストリートビューだ。主に世界各地を巡回しているグーグルの撮影車両「ストリートビューカー」によって撮影・収集された360度パノラマ写真によって構成されているストリートビューだが、普通に考えて自分が一生訪れることのない街角の風景を現場にいる人間の視点から眺められるというのはきわめて画期的なサービスであることに間違いない。

いち利用者からすれば、さらに利用地域が拡大し内容もより充実してほしいものだが、地図にまつわる情報は国家にとって安全保障に関わるものでもあり、一筋縄ではいかない面もある。中国やかつての東側諸国でストリートビューが進捗していかないのはある意味で納得できるところだが、西側の“主役”の1つであるドイツとそのお隣オーストリアでは、一部を除き国土のほとんどでストリートビューが利用できなくなっているのは意外かもしれない。
むしろ旧共産圏の国々よりも徹底しているドイツの“反ストリートビュー”はいったい何に起因するものなのか。ウェブメディア「Big Think」がこの話題を取り上げている。
プライバシーについて、ドイツ人は独特な感覚を持っているといわれている。その代表的なものに、FKKと呼ばれる社交的裸体主義(Social nudity)が挙げられる。ビーチやキャンプ場など自然と触れ合える場所では裸になっても構わないと認識している国民が多く、そうした場所で裸になれるのはむしろ市民の権利であるとも考えられているのだ。
興味深いことに肉体を隠すことでプライバシーを守るのでなく、服を脱ぐことで裸になれる権利を守っているのである。

そして、この健全なFKKの慣習をドイツ社会の中で維持するためにも配慮が求められるのは、裸が問題なく認められるエリアにおける撮影禁止の周知徹底だ。したがって、グーグルの撮影車両が近づくなんてことは、あってはならないのである。ストリートビューが入り込めない文化的な下地が出来上がっているとも言えそうだ。
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