【第三次世界大戦】日本はなぜ中国を恐れないのか? 中国が超えられない日本の防衛力とは?

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gettyimagesより引用

 微博など中国のSNSに定期的に上がる議題が「日本はなぜ中国を恐れないのか?」というものだ。中国はおおよそ10年前にGDPで日本を抜き、いまや3倍もの差をつけ、それは軍事力においても然りである。

 2018年、中国は空母を含むコルベットなど主力艦艇18隻を進水させ、ロシアから空母用に戦闘機スホーイ35を導入、さらにこれを凌駕する第5世代のJ20を実用配備した。

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J-20 (戦闘機)/Wikipediaより引用

 一方、日本は潜水艦や、護衛艦を一隻二隻と作る程度である。戦闘機においても安倍晋三首相が米・トランプ大統領の手前、F35戦闘機を100機追加導入すると息巻いて見せたが、日本の工場での生産力は年6機が限界。完成品をアメリカから買ってくるとしても、戦闘機は大量生産が利かず、そもそも防衛予算にも限界がある。推定すると100機の入れ替えには16年もかかる話だ。

 そんな悠長な計画を堂々と公言するものだから、軍事に関心の高い一部の中国人から「平和ボケもいいところ」「アメリカに頼りきって大丈夫か」などと失笑され、あげく「中国がなめられてるんじゃないのか」なんて意見まで出るのである。

 実際、万一にも第三次世界大戦のようなことが起こったら、アメリカ軍は日本から出払ってしまう可能性が高いと予想されており、日本を守るどころの話ではなくなり、結局は自衛隊の力がモノを言う。 仮に中国を交戦相手とみなして、現実的にその防衛力を見てみよう。

 もともと自衛隊の設立趣旨は「アメリカ軍が朝鮮戦争に出払った時、自衛する」ことにあるため、有事の際にアメリカの助力なしでも持ちこたえられるようにと、日本は島国としての地理的優位を生かして防衛体制を整えてきた。

 日本が海外から軍事攻撃を受けるケースとして、もっとも危惧されてきたのが弾道ミサイルである。核を例外とすれば、日本国内を射程に抑えられる弾道ミサイルを持つ国は4カ国のみ。中国、 韓国、北朝鮮、ロシアである。厳密にはヨーロッパやインド、 パキスタンもあるが政治情勢上、問題視する必要はないだろう。

 他方、これを迎撃するミサイルを開発した国は少なく、現状アメリカとロシアのみ。配備しているのも日本、韓国、ロシア、トルコに限られる。日本は2種の迎撃ミサイルを持ち、ひとつはパトリオットPAC3で、124基を配備。1基32発のミサイルを発射できる。自衛隊関係者が「百発百中」と息巻いているもので 、100%は無理にしても撃墜に自信を持てるのはたしかだ。

 もうひとつがスタンダード3で、大気圏外を飛行するミサイルを狙う。イージス艦に搭載されて日本海で警戒しているものだが、米軍の発表によるとこちらも80~90%の命中率とされる。素直に受け取れば、自衛隊基地のミサイル防衛力はかなり高い水準にあると見ていいだろう。

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