コンゴ最強オシャレ軍団「サプール」来日公演!緊急・徹底解説! 音楽&ファッションが世界で大注目!

 サプールというのは、フランス語で<Société des ambianceurs et des personnes élégantes>と書く。これを日本語に訳すと「エレガントにお洒落を楽しみ、遊び歩くことの好きな人々の集まり」とでもなるだろう。サプール(SAPEUR)というのは、その人のことを指す。サプールの発祥は、コンゴ共和国で、今から100年くらいほど前からその文化はあった。コンゴ共和国とコンゴ民主共和国は、コンゴ川を挟んで、隣り合わせの国となっている。コンゴ共和国にもサプールがいることは知られているが、筆者の知り合いがいるのは、コンゴ民主共和国の方だ。以前、トカナにも記事を書いた

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サプール

 今から30年以上前、筆者は、ザイール共和国の首都・キンシャサにいた。84年から85年にかけてのことになる。目的は、ルンバ・ロック/ルンバと呼ばれている音楽を聴くためだった。このときは、パパ・ウェンバが若手の音楽シーンを牽引しており、あまりにもこのシーンが面白かったので13ヶ月も滞在してしまった。当時は、音楽とファッションが結びついていて、ミュージシャンは、ブランド物の洋服を着てステージに立っていた。また、オーディエンスもオシャレをしてコンサートに足を運んでいた。ミュージシャンと同じようなファッションで着飾っていた人たちも多かった。

 キンシャサに滞在していた頃、スティノの家にも行ったことがある。彼は、クーラーのない部屋で生活していた。実際、現地での生活は、かなり厳しいものがあった。若手ミュージシャンであるスティノは、僅かなギャランティーで生活していたのだ。

 その後、筆者は、80年代後半から90年代前半にかけてパリ通いをしながら、彼らの音楽を聴いたりサプールの写真を撮ったりしていた。パリにもザイール人のコミューンがあり、そのようなところがフィールドになっていた。ヴィヴァ・ラ・ムジーカやヴィクトリア・エレイソン、アンチ・ショックなどといったオルケストルがキンシャサとパリの間を往復しながら演奏活動を行っていたので、活気に満ちていた。パリ市内やその郊外では、ほぼ毎月のようにコンサートが行われていた。

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