セックスをすると全く別の種を生み出すハイブリッド製造魚が発見される! 水面下の乱交、その実態!
■多様化で湖の食糧資源を最大限に利用
シクリッドは世界でも最も多様性のある魚科目の1つで、現在2000種が知られているが、学者らはそれ以上に多い種が存在すると考えている。例えばアフリカ東南部のマラウイ湖では、200万年前に生息していた先祖のシクリッドから分岐して800種以上が誕生した。またアフリカ最大のヴィクトリア湖では過去15万年間で700種以上の新種が誕生している。
約100万年前にムウェル湖が最初に形成された時には、この水域のシクリッドにはコンゴ系統とザンベジ系統しかいなかったというが、現在の種は異種交配によって両方の祖先のDNAが混じり合っている。
そして異種交配によって誕生した新種のシクリッドは湖の食糧資源の“食べ分け”に適応したという。例えば、もっぱら昆虫の幼虫を食べる種、動物プランクトンや藻を餌とする種、さらに中には大きな歯を持つ「large-tooth serranchromines」と呼ばれる捕食種もいるのだ。シクリッド科目全体で、湖の食糧資源を最大限に利用すべく多様化が進んでいることになる。
「我々の研究は、異種交配が新種の進化を促進することを示しており、これはきわめて斬新な発見です」とケンブリッジ大学進化生物学者のジョアンナ・メイヤー氏は語る。
「ムウェル湖の多様性は、進化する新種間の相互作用を研究する貴重な機会を与えてくれ、多くの生態学的な機会に恵まれた新しい環境では、異種交配が生物多様性を実際に向上させることが示されました」(メイヤー氏)
東京都府中市の大國魂神社をはじめ、日本各地で行われている“くらやみ祭”はかつて、暗闇の中での男女間の無礼講の風習があったといわれている。ムウェル湖はまさに魚の世界の“くらやみ祭り”で生物多様性という“地域おこし”に取り組んでいるのかもしれない。
参考:「Science Alert」、ほか
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