もしも消防署を民営化したら…「最恐の事態」が! 格差社会で貧乏人は家が火事になったら放火される!?

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画像は「Getty Images」より引用

■消防の歴史

 歴史に記録が残る最初の消防署は、紀元前24年のローマ帝国のアウグストゥス帝時代にさかのぼります。マーカス・イグナティウス・ルーファス上院議員(Marcus Egnatius Rufus)がローマに600人の奴隷で構成される7つの公的消防署をつくったことが始まりとされています。

 その後、ローマ帝国が崩壊して暗黒の中世時代に突入すると、消防署はなくなります。

 欧州で消防署が復活したのは1666年のロンドン大火の後です。歴史が千年以上飛んでます。しかも、復活した消防署は公的機関ではなく、保険会社の傘下企業でした。火災保険に加入すると家が火事になった時に消火に来てくれますが、火災保険に加入していない家はどんなに燃えていても無視です。

 それでも消防団派遣サービスは意外と好評で、英連邦諸国に広まって各地で保険会社が消防署をつくるようになりました。1754年にハリファックスにカナダ初の消防署であるハリファックス消防署が設立され、1764年にアメリカでニュージャージー州ハドンフィールドに民間消防署が設立されています。

 1773年、アメリカのバージニア州ピーターズバーグに、無償で消火してくれる市営の公的消防署が設立されました。ローマ帝国のアウグストゥス帝以来実に1797年ぶりの偉業なんですが、この動きは広まらず、ピーターズバーグだけの地域限定行政サービスでした。

 一方で、民間消防団は増え続け、1832年には10社の消防署がロンドンに存在していました。

 火災保険会社による消防団派遣サービスの市場獲得競争が進むと、契約者の家に火災保険マーク(Fire insurance mark)と呼ばれる目印がつくようになりました。

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アメリカの火災保険マーク。画像は「Wikipedia」より引用

 この看板は火災保険料を払うと保険会社がくれるもので、家の正面などに釘で打ち付けておくと、家が火事になった時に契約した火災保険会社が経営する消防署から消防車が駆けつけてくれるのです。

 さらには、どこの保険会社の消防署にも所属していないフリーランスの消防車まで現れています。どこかの保険会社と契約している家が火事になると、真っ先に契約物件に急行して消火し、後から来た保険会社の消防団から報酬をもらっていました。

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