駅伝史上「最大の悲劇」映像がヤバイ! 骨折&流血&四つん這い… 全国民が泣いた“飯田事件”とは!?
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毎年1月2・3日は「東京箱根間往復大学駅伝競走」(通称「箱根駅伝」)が大いに盛り上がる。箱根駅伝は、1チーム10人の選手が東京と箱根の間の往路5区間と復路5区間を走り継ぐ大学対抗の駅伝大会である。計20校が参加する大会の様子はテレビ生中継され、若い選手たちのひたむきな姿に全国の人々が感動する。
同じ競走でも、短距離走やマラソンなどの個人競技と異なり、駅伝はチームの連携が必須である。そのため、駅伝では“ドラマ”が生まれやすい。2018年10月21日に福岡県で開催された「全日本実業団対抗女子駅伝予選会」(通称「プリンセス駅伝」)も、ドラマチックな展開が話題となった駅伝大会だった。初出場となる岩谷産業の飯田怜選手が、第2中継所まであと200mほどの地点で走れなくなるが、四つん這いで進み、次の選手にタスキを渡すというハプニングが起こった。このときの様子はYouTubeでも公開されている。
アスファルトの上を這う飯田選手の膝はずる剥けで血が滲む。彼女の後ろには審判員が、真横にはバイクカメラがぴったりと張り付いている。解説者はしきりに「タスキをつなぐことはできるのでしょうか?」「思いはこのタスキをつなぐこと!」などと言い、カメラは岩谷産業の3区ランナー、今田麻里絵選手が涙を拭う様子を映す。観客の「頑張れ!」という声援も聞こえてくる。こうしてタスキをつなぐ瞬間が“感動のドラマ”となったのだ。
飯田選手は何とかタスキをつないだものの、右脛の骨折で全治3~4カ月と診断された。岩谷産業の広瀬永和監督は、飯田選手の異変に気付いた早い段階で主催者側に「棄権」を申し出たという。レース後には、「棄権」を認めなかった主催者に対して遺憾の意を示し、「大会運営の改善を願う」とのコメントも発表した。また、テレビ中継を見ていた視聴者からも、主催者に「やめさせるべきだった」という批判が寄せられた。飯田選手のような状況に陥った選手に無理をさせることは、選手生命を奪うことにもつながりかねないからだ。
飯田選手の奮戦を称賛する声が多いからこそ、広瀬監督のコメントや視聴者からの批判に耳を傾けるべきだろう。メディアが“感動のドラマ”を報道することで、人々が「連係プレーを成功させるために個人が犠牲になるのはすばらしい」という価値観に誘導される恐れもある。過労死などが問題となっている日本社会において、プリンセス駅伝でのハプニングをどう評価するかが問われている。
(文=標葉実則)
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