「睾丸を醤油につける」と味を感じる!? 新説立証のキンタマチャレンジが大流行、科学的見解は!?
英紙「Daily Mail」(1月22日付)によると、いまTikTokでキン〇マを醤油に浸すチャレンジが流行しているという。
馬鹿すぎるチャレンジだが、その背景には“科学的”な理由があるらしい。実は2013年の研究でマウスの睾丸と肛門に食べ物の味を感じる感覚受容体があり、うま味を感じていることが発見されているのだ。
この6年以上も前の研究をTikTokユーザーのReaganが発見し、広めたことで、いまTikTokで「キ〇タマの醤油漬けチャレンジ」が流行しているのである。醤油が使用されたのは、同研究で“うま味”に関係するアミノ酸を感じると書かれていたからだろう。醤油にはうま味成分が豊富だ。
で、チャレンジの結果だが、まさかとは思うが、挑戦者の多くは味らしきものを感じたと報告したのである。たとえば、その1人であるAlx Jamesは、自身のタマを醤油に浸し、ヒステリックに笑い出したかと思うと「OMG、塩味を感じる!」と言ったのだ。さらに、別のユーザーMatthew Lushもはっきりとした味までは感じなかったようだが、奇妙な感覚があったと報告した。
自分でも試したくなってきた読者もいるかもしれないが、ちょっと待って欲しい。すでに何人もの専門家が指摘しているように、元となっている研究は味ではなくオスのマウスの生殖能力についてのものなのだ。うま味受容体に関する2つのたんぱく質を阻害すると、マウスの睾丸や精子が十分に発達せず、生殖能力を失ったのである。そして、睾丸から味を感じることはどの研究でも証明されていない。
ではなぜAlx Jamesは塩味を感じたのだろうか? 医師のカーテン・パレク氏によると、食べ物の味を想像することで、口のなかにその味が広がったに過ぎないという。梅干しやレモンを想像すると口の中が酸っぱく感じられ唾液が分泌されるのと同じだ。
TikTokでは、カラフルな洗濯洗剤(日本では「ジェルボール」の名称で販売されている)を食べる「Tide Podチャレンジ」や、目隠しをして生活を送る「バードボックスチャレンジ」など危険な遊びがたびたび流行する。そして、こうした流行は過激化する傾向にある。今回の醤油漬けチャレンジも「醤油より刺激が強ければ味を感じるはず」と考え出す者が出てくることだろう。けが人が出る前に正しい知識を広めて、その根を摘み取ることが重要だ。
とはいえ、そもそも「食べ物で遊ぶな」という話なのだが。
参考:「Science Alert」、「Daily Mail」、「Daily Mail」ほか
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊「睾丸を醤油につける」と味を感じる!? 新説立証のキンタマチャレンジが大流行、科学的見解は!?のページです。睾丸、味覚、TikTok、うま味などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで