人間の皮膚から糸を紡いだ「人間繊維」爆誕! グロすぎる技術の使い途と絶賛される理由とは!?
人間の皮膚を使った縫い糸が開発され、海外を中心に大きな話題になっている。
科学ニュース「Science Alert」(2月4日付)によると、フランス国立保健医学研究所の研究者らが、人間の皮膚細胞から「人間繊維」を作り出すことに成功したという……が、これだけ聞くと実に不気味だ。被害者の人皮でマスクやボディスーツを作っていた連続殺人鬼のエド・ゲインの顔がちらつきさえする。もしかして、この研究者たちもとんでもないマッド・サイエンティストなんじゃないだろうか……?
恐る恐る同記事に目を通してみると、そんな話ではないらしく、一安心。どうやら、人間繊維は縫合のための糸や皮膚移植のために利用されるようだ。自分の皮膚細胞から培養された糸を使えば、免疫の拒絶反応が起こらないため、回復が阻害されることがない。ある意味、自己再生だ。
抜糸が必要な普通の縫合糸はもちろんそうだが、体内を縫合する場合に使用される吸収性縫合糸も免疫系により異物と判断される恐れがある。吸収性縫合糸は加水分解により徐々に体内に吸収され、最後は水と二酸化炭素になって体外に排出される。だが、結局はプラスチックから作られた合成繊維であるから、完全に体に馴染むとは言い難い。
「人間繊維には唯一無二の生物適合性レベルがあり、完全に生物学的な組織工学製品の新時代を告げるものだ」(論文からの引用)
研究者らは、人間の皮膚細胞のシートを細く切り、それを編んで繊維を作ったという。三つ編みはもちろん、糸と糸を結び付けるノットもお茶の子さいさい。毛糸に見立てて編み物やかぎ針編みまでできてしまう。
「(この糸で)ポーチを編むこともチューブやバルブや穴の空いた膜組織を作ることもできます」(筆頭執筆者のニコラ・ルルー氏)
糸としてのパフォーマンスを示すためとはいえ、人間の皮膚で編み物までしてしまったら、ますますエド・ゲインっぽい……。やっぱり研究チームの中にエド・ゲインリスペクトのマッド・サイエンティストが1人や2人いるんじゃないか!?
いずれにしろ、人間繊維の効果はすでに動物実験で実証済みだ。マウスの傷口を人間(ネズミ?)繊維で縫合したところ、2週間で完治したという。ところで、そのマウスの写真も公開されているが、これがちょっとエグイ。傷は治ったものの、このマウスにとっては不要な苦しみを与えたわけだから、その苦痛に見合うだけの有用な製品を開発してもらいたいものだ。ちなみに、アメリカにはエド・ゲインリスぺクトのネズミ愛好家がいる。
参考:「Science Alert」、「Daily Mail」、「HuffPost」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊人間の皮膚から糸を紡いだ「人間繊維」爆誕! グロすぎる技術の使い途と絶賛される理由とは!?のページです。エド・ゲイン、皮膚、人間繊維、縫合糸などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで