致死率95%超え、意識障害、皮膚突き破り…! “人間の目には見えない”極小の殺人バクテリア5選!
暑い季節が近づき、海水浴など水辺でのレジャーを楽しむ人も多くなるこれからの時期。我々人類が夏を謳歌するのと同様に、細菌や寄生虫など人体に多大な影響を与える病原体にとっても、夏は理想的な繁殖時期だということを忘れてはいけない。今回は水辺に遊びに行く前に知っておくべき、水中に潜む恐ろしい病原体、俗に言う殺人バクテリア5選を紹介しよう。
■フォーラーネグレリア
単細胞生物「フォーラーネグレリア」は25~35度の淡水に生息し、遊泳中の人の鼻から脳へと侵入し中枢神経系を攻撃し始める。“殺人アメーバ”という異名をもつ「フォーラーネグレリア」に感染すると、発熱や嘔吐、頭痛などの症状が現れる感染症を引き起こし、その後10日ほどで感染者を死に至らしめるという。また病理解剖の結果から、脳が溶かされた形跡も見られたそうだ。河川や湖、温泉やプールからも発見される「フォーラーネグレリア」の致死率は95%を超えるといわれ、米国では1960年代以降に報告された感染例134件のうち、助かった患者はわずか3人だったという。
■ボツリヌス
近年ではシワ取りの特効薬として“ボツリヌス毒素”が女性の間で話題だが、この毒素は人体にとって猛毒であり、わずか0.00006mg(1億分の6g)で体重60kgの人間1人を殺すことが可能だ。自然界で最強ともいわれる猛毒を産生する「ボツリヌス」は、湖や河川などに潜み芽胞を形成する。芽胞は熱に強く100度の熱湯で10分間加熱しても死滅せず、逆に低酸素状態になることで発芽や増殖を促進し、ボツリヌス毒素の産生を手助けすることに……。「ボツリヌス」に感染すると、呼吸困難や弛緩性麻痺などの症状が見られる。また今年4月には、ボツリヌス菌が潜んでいたハチミツを食べた乳児が“乳児ボツリヌス症”に感染、死亡する事故が日本でも起きたばかりだ。
■ジアルジア
毎年約300万人が影響を受ける寄生虫「ジアルジア」は通常、湖や貯水タンクなどの水中に潜み、特にろ過設備が整っていない熱帯・亜熱帯地域の開発途上国に多く見られる。未処理の飲料水を飲むことで感染することが知られており、日本では戦後混乱期に3~6%の感染率が報告されていたものの、それ以降は衛生環境が改善されるとともに姿を消した。「ジアルジア」に感染すると疲労や吐き気、下痢などの症状が見られ、特に医療設備が整っていない貧困地域では慢性的な下痢による脱水症状や栄養失調といった合併症も報告されている。日本でも2013年に群馬県の浄水場からジアルジアが検出され、大騒ぎになったことは記憶に新しい。
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2024.10.02 20:00心霊致死率95%超え、意識障害、皮膚突き破り…! “人間の目には見えない”極小の殺人バクテリア5選!のページです。寄生虫、細菌、山下史郎、殺人バクテリアなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで