韓国の「圧倒的につまらないテーマパーク」アインスワールドに村田らむが潜入！ 人類滅亡の終末感が味わえる閑散ぶりを堪能！　

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　入り口は大きくて華やかな作りなのだが、人っ子一人いない。じゃあ閉まっているのか？　というとそういうわけでもない。門戸は開いている。

　まあ立入禁止って書いてないなら、入ってもいいだろう、と思いソロソロと中に入る。

「すいませーん」

　と思い切って声をかけてみるが、しかしやっぱり誰もいない。

　フードショップとゲームセンターがあるが、誰もいないし、動いてもいない。UFOキャッチャーにはたくさんぬいぐるみが残っている。カーレースゲームは、アウトラン２だ。2003年に発売されたゲームだが、まだきれいだった。おそらく、この施設に来るまでの、新型コロナウィルスに対するバイオハザードな雰囲気も影響していると思うが、段々、世界が滅んだあとの場所を歩いているような気がしてきた。

　結局誰もおらず、特に遮断もされていなかったので、フラフラと展示物を見学してみた。

　園内には、かなり精巧に作られたミニチュアの建造物が並んでいた。

　ただしばらく放置されているようで、かなり汚れている

　一番最初にあったのはロンドン橋だった。イギリスの兵隊が

「アイラブロンドン」

と言っているイラストが書かれているのが寂しい。

　ロンドン橋の下は、枯れ草がボウボウと生えていてまさに終末感があった。

　2019年に火が出た、フランスのノートルダム大聖堂もある。

　ナポレオン・ボナパルトが作らせたというエトワール凱旋門もある。

　エトワール凱旋門自体は薄汚れてしまっただけですんでいるが、凱旋門の前の道路はガタガタになっていた。

　本当に、ゾンビ映画で人がいなくなってしまった後の街のようだ。

　いかにも人類が滅びそうな現実のソウルからやってきて、人類が滅んだ後のようなテーマパークを歩き、人類がほろんでゾンビが徘徊してそうなエトワール凱旋門のミニチュアを見ている。なんだかメタフィクションのようで頭がぐるぐるしてくる。

　そびえ立つエッフェル塔は、写真に撮るとまるで本物のようだ。かなり精巧に作られている。建造費もかなり高額だったのではないだろうか？

 
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