ホームレス集団、ド美女の立ちんぼ…韓国の激やばスラム街「ヨンドゥンポ(永登浦)」に村田らむが宿泊!

――B級スポット、樹海や禁断の土地、ホームレス取材を得意とするルポライター村田らむが寄稿!

 僕は旅行の際、交通費と宿泊費はなるべく安く押さえたいと思っている。

 もちろんなるべくお金を節約したいというのが一番の理由だが、もうひとつ理由がある。安いホテルに泊まると、記事になりそうなネタが転がっていることがあるのだ。

 韓国ソウルに泊まる時には、ヨンドゥンポ(永登浦)という街に泊まるようにしている。ソウルのど真ん中にあるヨンドゥンポ区は、日本でいうところの、新宿の繁華街歌舞伎町と大阪のドヤ街西成を足してマッコリで割ったような雰囲気の街だ。

 小さい工場や廃品回収業などが並ぶエリア、飲食街やモーテルが並ぶ繁華街エリア、職安と安宿が並ぶドヤエリアなどに分かれている。

 ヨンドゥンポ駅はかなり大きい駅で、目の前にはロッテ百貨店もある。いかにも大都市なのだが、駅前ではキリスト教のコンサートが開かれたり、炊き出しが開催されたりしている。

ホームレス集団、ド美女の立ちんぼ…韓国の激やばスラム街「ヨンドゥンポ(永登浦)」に村田らむが宿泊!の画像1

 日本で開催されるホームレス向けの炊き出しも、韓国系のキリスト教団体が開催しているところが多い。ヨンドゥンポ駅前で開催されたキリスト教のコンサートを見ていたら、歌を歌う女性に向かって、上半身ハダカで入れ墨を入れたヤクザっぽいオジサンが熱心にお祈りしているのが印象的だった。

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 小さな工場や商店、定食屋が並ぶような通りは味があって良かった。戦後のバラックのような乱雑な雰囲気が残っている。看板は色が抜けているし、あらゆるところがサビている。風が吹くと土埃が舞い、街全体が全体が煤けている。

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 路上には豚の顔の皮や内臓を茹でたものがザルに入れられて置かれていた。窯からは白い湯気がもうもうと出ている。こういう店では「牛の骨付きのでかい肉を鍋に突っ込んで唐辛子で煮ただけ!!」みたいなおそろしく乱暴な飯が出てくるが、これがすこぶる美味い。でも半日後くらいにすげえお腹が痛くなる。おそらく唐辛子のせいなのだが、海外で外でお腹が痛くなるというのはとても怖いことなので最近はあまり食べないようにしている。

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