ホームレス集団、ド美女の立ちんぼ…韓国の激やばスラム街「ヨンドゥンポ(永登浦)」に村田らむが宿泊!
せっかくならボロい安い旅人宿に泊まってみたいと思い、Tさんに交渉してもらった。看板は剥がれてしまってほとんど読み取れないが、ハングルで旅人宿と書かれている。
声をかけると中からメガネで小太りの真面目そうなオジサンが出てきた。
「売春婦は連れ込まないこと」
というのが唯一の条件だった。値段は10000ウォン(約1000円)ととても安いのだが、「値段相応かも……」と思えてしまうほど、ボロい外観だった。
ただ宿の中に入ってしまうと、逃げ出したくなるほどは汚くはなかった。
案内された部屋を開けると、なんだか少女っぽい雰囲気の部屋だった。壁はピンクに塗られていて、布団はピンクのバラの柄だ。なんでピンクを選んだんだろう?
もちろんクーラーはなかったが、ブラウン管のテレビが置いてあった。
「まあ寝るだけなら問題ないな」
と思った。ただピンクの壁に「元々ドアだった場所を塗り込めた」ような場所があってとても気になった。元々はここから外に出れたのか? それとも土間だった場所を部屋にしたのだろうか?
とにかくその日はくたくたに疲れていたので眠りたかったが、がんばって風呂に入ることにした。汚い共同風呂なのだが、誰が使ったのかわからないタオルや歯ブラシ、カミソリが散乱していた。「うへ〜」と思いながらシャワーをひねったが、案の定お湯はでなかった。夏場だが水は冷たかった。「ひゃ〜」と情けない声を出しながら、水で身体を洗った。
部屋に戻ってきて、寝ようとしたら、先ほどの主が部屋にやってきた。ビール一本とかっぱえびせんをごちそうしてくれた。1000円の宿でそんなサービスしちゃっていいの? と思うが、
「日本人と話すのが好きだ」
と言う。こちらも眠たいけれど、地元の情報は聞きたいので色々話した。
Tさんの通訳で話をしていたのだが、途中からはオジサンの話オンリーになった。
「京大には自分の友達が在籍している」
「獣医師免許を持っている」
など自慢話が続いた。
Tさんに聞いた所、韓国人は日本人より積極的に「自分はすごいんですよ」とアピールすることが多いらしい。謙遜するのは美徳ではないのだという。
なるほどねえと思いながら聞いていたのだが、段々トーンが暗くなっていく。
「外国人と結婚したのだが、離婚して寂しい。やりたくないけどこんな仕事をしている。もういつ死んでもかまわない」
などと、とても切ない話になってしまった。韓国は自殺率が非常に高い。10万人当たり25.8人と、自殺率が高いと言われている日本の16.6人と比べてもかなり高い。
なにか慰めになることを言わなければ……と思っているうちに、睡魔に負けて寝落ちしてしまった。
オジサンが麻浦橋(ソウルにある自殺の名所)に行かないことを祈る。
「とにかく宿泊費は安くすませたい!!」という僕のようなタイプな人は、モーテルや旅人宿に泊まってみたらいかがだろう?
普通の旅とはちょっと違う体験ができるかもしれない。
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2024.10.02 20:00心霊ホームレス集団、ド美女の立ちんぼ…韓国の激やばスラム街「ヨンドゥンポ(永登浦)」に村田らむが宿泊!のページです。韓国、村田らむ、ソウル、ヨンドゥンポ、永登浦などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで