ホームレス集団、ド美女の立ちんぼ…韓国の激やばスラム街「ヨンドゥンポ(永登浦)」に村田らむが宿泊!
さきほど韓国の一番人気の宗教はキリスト教だと書いたが、ヨンドゥンポの街の中にはやはり堂々とキリスト教会が建っていた。ただ、実は日本のドヤ街にもキリスト教会はたくさんある。貧しい地域に教会を建て、ほどこし信者を増やしていく、というのがキリスト教の“生態”なのだろう。
しかしやはりキリスト教の本場はすごい。壁にドーンとキリストの絵が描いてあった。なぜか、めちゃくちゃブサイクなのである。小太りで麻原彰晃のような見た目のキリストが、泣きながら病気の人を抱いている。
隣には、羊の群れの中に立つリアルなキリストの絵も描かれていて、差がエグい。
そして、日本のドヤ街と同じく安宿がたくさん並んでいる。モーテルよりさらに安い、旅人宿という宿泊施設なのだが、
「これ、本当に宿なの?」
とビックリするほどボロボロの建物だ。
入り口はベニヤを張り合わせて作ったようなバラックである。おそるおそる中を覗くと、部屋がズラリとならんでいる。ドアは開けっ放しになっていて、扇風機が回っているのが見えた。
昔は、コンテナを積んだだけというとてもワイルドなドヤもあった。ただ、一泊する人には貸していないようだった。いつか泊まりたいなあと思っていたが、今年行ったらもうなくなっていた。とても残念だ。
旅人宿の壁には、絵が描かれているところが多い。韓国ではスラム街の建物に絵を描いて、アートの街にするのが流行っている。高山にあるスラム街、タルトンネでも建物や塀に絵が描かれていた。
中には日本語で「あいしてる」と描かれたものもあった。その絵には、長靴をはいた猫が、ネズミの風船を持って散歩しているシーンや、絵本っぽい惑星や宇宙船が描かれてた。
絵でなんとかボロさをごまかそうとしているのかもしれないが、しかし日本の大阪のドヤ街西成の簡易宿泊施設に比べるとかなりレベルが落ちる。そもそも何も知らずにココに来たら、これらの施設が宿だとは気づかないだろう。
僕をこの場所に連れてきてくれたのは、僕の韓国ルポの時によく出てくる朝鮮半島マニアの編集Tさんだ。
Tさんはほとんどの場合、事前に宿をとらない。現地で安そうなホテルを探して泊まる。僕としては、日本人ではなかなか泊まれない場所に泊まれて、かつ安いので大変ありがたい。一つ困るのは、飛行機内で書かされる入国カードを書くときだ。「滞在先の住所」を書かなければならない。
Tさんに「そんなの適当に書けば大丈夫」と言われたので「HOTEL AMERICA」と書いたら、「そんなホテルはない」とえらく揉めた。最近は、日本にいる間に「ソウルで僕が泊まりそうなホテル」をあらかじめネットで探し、メモっておいて入国カードに書くようにしている。そのおかげで、スンナリ入国できているが、
「泊まらないホテルを探してるくらい無駄な時間はないよなあ」
といつも思う。
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2024.10.02 20:00心霊ホームレス集団、ド美女の立ちんぼ…韓国の激やばスラム街「ヨンドゥンポ(永登浦)」に村田らむが宿泊!のページです。韓国、村田らむ、ソウル、ヨンドゥンポ、永登浦などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで