海上自衛隊・護衛艦の脆弱性が露呈! 新型コロナ報道の裏に隠れた「中国漁船との衝突事故」
海上自衛隊・護衛艦の脆弱性が露呈! 新型コロナ報道の裏に隠れた「中国漁船との衝突事故」の重要性とは!?
――軍事研究家・塩原逸郎が緊急寄稿!
2020年3月30日20時30分頃、鹿児島県屋久島西方約650km沖の東シナ海で警戒監視活動に従事していた海上自衛隊の護衛艦「しまかぜ」が、中国漁船と衝突した。幸い、「しまかぜ」、漁船双方に死者は出ず、日中が外交ルートを通じ意思疎通を行い、問題の解決に動いている。
一見すると、ごくありふれた事故である。しかし、筆者の視点は違う。
まず、「しまかぜ」と漁船が衝突した屋久島沖650kmの海上という点に筆者は着目した。実はこの地点は、中国海軍東海艦隊の根拠地である寧波の目と鼻の先に当たる地点である。筆者は当初、「しまかぜ」は北朝鮮による「瀬取り」の監視任務に従事していたものと分析していたが、実際には中国海軍東海艦隊の根拠地の目の前で、中国海軍艦艇の監視任務に従事していたのだ。新型コロナの影響で、日中に一見休戦ムードが漂っているようにも見えるが、実のところは我々の見えないところで神経戦が繰り広げられていたのである。
次に筆者は、「漁船と衝突」という案件そのものを重く受け止めた。今回は単なる漁船に過ぎなかったから良かったものの、これが自爆特攻艇だったらどういう結果となっていたであろうか?
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