障害児はジャングル置き去り、ワニの川に投げ込み、口に泥を詰めて殺害…! エチオピア部族の残酷すぎる伝統「ミンギ」の闇
■「ミンギ」の伝統に終止符が打たれる
しかし2012年、カロ族の長老たちは、ついにミンギの伝統に終止符を打つことに合意した。それはミンギの子どもを受け入れる慈善団体「オモ・チャイルド」の創設者であるラレ・ラブコ氏とジョン・ロウ氏の努力の結果だ。
自身もカロ族の一員であるラレ・ラブコ氏が、村で最初に学校に行った人物だ。彼が15歳の時、彼には彼が生まれる前にミンギとして殺された2人の姉がいたことを知った、という。 オモ渓谷で孤児院を運営しているこの慈善団体は、ミンギの子どもたちを殺すのではなく、コミュニティの外で育てるように、バナ族とハマル族の両親を説得している。
生き残った子どもたちは孤児院に連れて行かれ、家族から引き離される。しかし、毎年推定300人の子どもが、部族の長老の手で密かに殺されている。
現在までに救出された子どもの数は、1歳から11歳までの37人だ。
しかし古い迷信が終わるまで、前出のバルグダのような女性の痛みは続く。
「当時、私には選択肢がありませんでした。最近、他の女性が出産、授乳しているのを見ると、私は悲しく思います。私は一人で、誰も私の側にいません」(バルグダさん)
部族の文化は尊重されるべきだが、「悪習」や「迷信」のために、子どもが殺されることなど絶対あってはならない。エチオピア政府もミンギを違法として定めたが、実際に子どもを殺した長老が罰せられたことは昔も今もないという。その中で、カロ族のラレ・ラブコ氏が自ら、ミンギの子どもを助ける慈善団体「オモ・チャイルド」を創設したことの意義は大きいと思われる。
参考:「The Sun」、「Daily Mail」、ほか
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