【新型コロナ】1人で100人以上感染!「腸チフスのメアリー」元祖スーパー感染“人源”のエゲツない歴史とは?

画像は「Getty Images」より引用


 一部では「匂いや味がしなくなったら新型コロナウイルスのスーパースプレッダーかもしれない」などという記事があったが、そもそも無自覚なスーパースプレッダーは、匂いや味の症状など出ない。そのためマスクや手洗いをしながらも、普通に電車に乗って仕事をしたり買い物をしたりして過ごす。行く先々で感染が出ても「自分は感染しなくて運がよかった」と安堵するだけで感染源であり続ける。たとえば、それが千葉や埼玉などから東京に通勤している者なら、満員電車も含め出先での感染者を増やすが、自宅に帰って独り暮らしなら周辺で感染者が出ないから、なお正体不明の感染源として発見されない状態が長引く。

 SARSでは1人で86人に感染させた人がいたことが分かっている。そう考えると、1人で100人以上感染させる可能性もある。感染症は一般的に2・8ルールと呼ばれるものがあり、感染者のおよそ2割が他に感染を広げる者になるといわれる。英イングランド主席医務官は現在、この2割に症状の出ないスーパースプレッダーがいる可能性を疑って発見を最優先にしている。発生源の武漢でも、都市封鎖前は感染者の8割以上が症状に気付いていなかったという報告があった。ヨーロッパで爆発的な感染拡大が起きたのも不顕性感染者のスーパースプレッダーがいたからだとの見方がある。

 街に出ると、コホンと咳をした人を周囲の人が怖がって離れたりしているのを見かけたが、本当に怖いのは咳ひとつない保菌者の方だ。何も症状が出ていなければ、パーティーやイベントに行かずとも友達とお茶ぐらいはするし、日々スーパーマーケットやコンビニに出入りする。日本政府の「不要不急の外出自粛要請」で抑えられないのがこれだ。「人との接触が8割減れば2週間後に感染者が減少する」と話した安部首相の目論見にコロナ版メアリーは想定されているのだろうか。

文=青山智樹/NEWSIDER

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